ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

2009-01-01から1年間の記事一覧

 いじめ風土と自民党

自民党が迷走している。ついに政権政党の座を追われるかもしれない、歴史的に危機的な状況なのだから。既得権にあぐらをかいて、楽してうまい汁を吸ってきた方々にとって、それはどんなに脅威的なことだろう。お察しする。 そこでどう振舞うか、によって真価…

 久野和洋さんの絵(続)

(練馬区立美術館のサイトより引用) もう一つ、絵をアップさせていただきます。 久野さんは、20才のときに「ゴッホ展」を見て突然画家になることを決意し、また、ルーヴルでジョットの「聖痕を授かる聖フランチェスコ」にショックを受けて、一年かけてこの…

 空

現在展覧会をやっている久野和洋「地の風景展」の一枚だ。この人の絵は、緑の道とか風景が多く、一見すると東山魁夷風なんだけれど、東山のような印象主義的な「きれいさ」、あるいは無機性をねらうのではなくて、どこか必ずリアリティーをたたえている。緻…

 『余命嫁』がなぜ嫌なのか

peko様が批判キャンペーンを張ってくれている『余命嫁』。あの映画はたまらなく不愉快なんですが、その不愉快の正体がなかなかよくつかめず、分析しなくてはと思ってました。こんなとこでしょうか。 ・病気や死の商業的利用(金儲け) ・ご本人の心などどこ…

 本田美奈子さん 〜本当の歌〜

本当の歌ってのは、こういうものだと思う。 本田さんは、いったんアイドル歌手として人気を博した後、声楽を勉強しなおし、ミスサイゴンのオーディションに無名の状態で出て、実力で主役を獲得した人だ。歌とは「魂の叫び」であるということがこれほど実感で…

 「全盲」にフィーバーする日本って

ピアニストの辻井さんがクライバーンコンクールで優勝した。しかしマスコミの騒ぎっぷりは、彼が「全盲」であることばかりに焦点をあてていた。「日本人として初めての優勝」よりも、「全盲なのに優勝」ということの方が意味をもつ、日本社会。かわいそうな…

 二種類の退行

現代西洋文明は、自由、平等、民主主義なる価値観を主張する文明である。しかしこの価値観は、福祉社会、官僚主義、商業主義の現実と両立できない。論理的に不可能である。そのため現代人は無力感を感じ、その結果ナルシシズムという自己中心の心理的反応を…

 心を鍛えよう、タコができるまで

心を鍛えよう 硬いタコができるまで 中国の女流作家ディン・リンという人の言葉だ。文化革命など、さまざまな混乱の中を生き抜いたこの人の苦労は、たぶん今の日本人には想像もつかないくらいの激しさだったと思う。何度も逮捕されたり、監禁されたり、女性…

 ご案内と余命嫁

ブロガー同盟の主催者、最凶さまのブログ出もの腫れもの処嫌わずが最近ご復活です。インフル問題など、パワー全開で、とてもうれしい。 それから、同じブロガー同盟のペコさんは、「余命嫁」問題についてウエディングドレスへの憧れ、乳がんの苦しみというお…

 「紫の薔薇の人」って…

きのうyahoo.comicで『ガラスの仮面』を全巻読んでしまった。私は漫画を読み出すと、止まらない。学生時代に読んでフォローしていたのは19巻目くらいだが、このまえ最新刊の43巻が書き下ろしで出版されて話題になっていた。さすがに最後の方は、美内すずえ氏…

 続「こわいわぁ」またの名を「いやああぁぁー」

以前の日記で引用した部分の画像を貼ってみました。容子が乳がんだと知った夜、ヒロイン鯛子の見た夢の場面です。死神を背負った、とってもクラッシックなイメージ、ご苦労さまです。「ガン=死」って、やっぱりこうじゃなくっちゃあ、てゆう気合が感じられ…

 「こわいわぁ〜」と言う女たち

テレビで凶悪事件が報道されるたびに「こわいわねえー」と言いながら、加害者に対する生理的嫌悪感と自分だけは安寧でいたいというエゴイズムをむき出しにする女たち。あるいは明日から始まる裁判員制度について意見を聞かれると、「こわいです〜、人を裁く…

 紅茶色のバラ

道を歩いていたら、テラコッタという種の珍しい色のバラが咲いていた。やや茶色がかったまさに赤土のような色だ。真っ赤はあまり好きではないが、こういう色はなぜだか好きで、心ひかれる。ローズガーデンという花屋ではこういう珍しい品種をそろえていて、…

 マスクと国民性

10年くらい前にイギリスで製作された日本紹介のビデオを見たことがある。制服を着たOLたち(これも外人には珍しい風景だ)と並んで、街中でマスクをする人々が紹介されていた。「このように日本人は礼儀正しく、他人に風邪を移さないようにしているのです…

 映画『フィアレス』

人の生にも死にも理由はない。生まれたときは、「子供が欲しかったから」とか「神様が授けてくれたから」とか言ってみたり、死ぬときは「悪いことをしたから」だと思い込もうとするけれど。 主人公は飛行機の墜落事故にあうが、奇跡的に生存する。それで人生…

 大切なものをすべて見わたせる

バレエ漫画の『Do Da Dancin'』を読んでいる。作者は『アランフェス』で昔お世話になった槙村さとる先生だ。エリート少女の成功物語ではなくて、バレリーナとしては峠を過ぎた年齢の主人公が、なぜバレエなのかを自分でつかんでいく精神的な過程が描かれてい…

 八百万のタブー

日本の三大タブーは、皇室、アメリカ、新興宗教だといわれているが、それ以外にもたくさんあるような気がする。タブーかどうかを知るには、ためしにその事項に関して批判的なことをブログなどに書いてみればいい。ただちに組織的な対応が生じたり(トラック…

 続「牛乳」

誤解のないように書いておくと、牛乳を飲めばすぐに発ガンする、というような意味ではない。ただ、自然から隔たった質の悪い牛乳を大量に毎日摂取すると、乳がんには危険ではないか。少なくとも水代わりにガブ飲みするのはやめた方がいいのでは、と。これは…

 ジェーン・ブラント『乳がんと牛乳』

筆者のブラント女史はイギリスの第一級の地球物理学者だ。乳がんにかかり、手術で腫瘍を取るはしから、リンパに再発してしまう。ここからが面白い。科学者として、病気の原因を追究し始めたのだ。その結果、アジアには乳がん患者が少ないことなどをヒントに…

 ほっ。&QOLの意味

MRIの結果、異常なしだった。うれしい。 ここ数日、生きた心地がしなかった。やっぱりライフスタイルを変えようと決心した。たとえ結果が異常なしでも、精神的・身体的に健康な生活に戻そうと決心した。 そもそも、たとえば虫歯を一本抜いてから、三年後…

 「食わぬ」と「食えぬ」の違い

断食して丈夫になる人あり 餓死する人あり 食いたくとも食わぬ人には断食は健康法になり 食いたいのに食えぬ人は餓死する 生と死の境「わ」と「え」のみ 養生の第一歩は心の「わ」と「え」を切替えることにある 「え」から出発した如何なる行為にも鍛えると…

 「大きなものを守る」という言い訳

NHKのお昼のニュースを見ていた。北朝鮮がついにミサイルを発射した!しかし数分後に「これは誤った情報でした」と訂正報道が。なんなんだマスコミは。こんな誤報が出るのは、「ミサイルが発射されてほしい」という無意識の期待があるからにほかならない。…

 骨の影とサバ

術後3年目検診の結果を聞きに行った。腫瘍マーカー等に異常はなかったのだが、骨シンチの映像に黒い影があった。これについてMRIで再検査するとのこと。「せ、先生、なにかのはずみでこんなふうになっちゃうこととかもあるんですよね?」と我ながら支離滅裂…

 黄色い白人の意味は

さきほど北原惇氏から、スウエーデンの新自由党のシンボルがインターネットで公開されているというご指摘をいただいた。こちらです。 完全に「黄色い肌、黒い髪」、つまりかつてヨーロッパ人たちが作り上げた「日本人の色」の人間像がシンボルとして使われて…

 ネット上の別れ

同じブロガー同盟のなおなおさんが旅立たれた。先日のsunfacesunfaceさんに続き、二人目。お2人ともまだすごく若いのに。会ったことはないし、ブログもROM専門で接触はない。でも乳がんと社会に対する同じような意識をもった人たちだから、連帯感があった…

 女性上位の格差婚

どのチャンネルをつけても藤原紀香と陣内なんとかの離婚話ばかりだった。芸能人のゴシップに興味はないが、その報道のされ方は社会を反映するものであるし、また社会を動かすものだと思う。まだ離婚原因が明らかにされていないにもかかわらず、陣内DV説を…

 映画『ダウト〜あるカトリックの学校で〜』

1964年NYの学校で、有力な神父と男子児童の不適切な関係が疑惑にのぼる…スキャンダラスな話なのか、それともそれをとがめるシスターの正義の戦いなのか、どちらにしても好きなパターンだったから、映画を見に行った。結論から言えば、そのどちらでもなく、…

 痛みの閾値

苦痛が耐えきれなくなる閾値には個人差があるだけではなく、その個人がどのようなバックグラウンドを有しているかによっても異なる。(レイ『痛みの歴史』) どのくらい痛いと感じ、どのくらい耐えがたいと判断するかは、「個人差」で片付けられがちだが、そ…

 女らしいから乳がんになる!?

2008年7月5日京都の乳がん患者会での、園尾博司医師(川崎医大教授)のスピーチが雑誌に採録されていた。 これは乳がんがやっぱり女らしい人を狙うんですよね。女性ホルモンですね。みなさんの顔を見るとほんと、女性って感じがして。で、私はずっと女性と一…

 指の怪我

(すごく痛い話です。苦手の人はご遠慮くださいませ)考え事をしながらネギを切っていたら、包丁で左手の小指を切ってしまった。牛肉を切る時のような、ズっという嫌な手ごたえ。思ったより傷は深く、キッチンペーパーで指をおさえながら、夜間診療所にかけ…