ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 morior ergo sum

morior ergo sum 「われ死す、ゆえに我あり」 今日、血液検査の結果を病院で待つ間に読んだバタイユ『聖なる陰謀』のなかにあった一句だ。cogito ergo sum 「われ思う、ゆえに我あり」のパロディー。(幸い白血球は下がらなかったので、化学療法は続行される…

 開設しました

ダイアリーを開設しました。過去に書きためた分もさかのぼって少しずつアップしていく予定です。今日のお昼のテレビを見ていたら、渡辺謙さんが言った。 「どんな病気であろうと、ベッドに寝ていようと、精神は健康なわけですから」 そのとおり。日常生活に…

 フツーとオススメは同じこと

昨日の土曜日は一日中気分が悪かった。吐き気というよりは、口中の不快感や頭の重さなどの不快感だ。だが今日はそれほどでもない。一日だらだらしていたら、普通に過ぎた。まとめてみよう。投与後24時間以内の急性の副作用は全くなかった。投与後数日の遅延…

 予防策

昨日は化学療法第一回目の翌日なのに、めいっぱい仕事があった。仕事中はなんともなかったので安堵していたが、さすがにそれで疲れたのか、今日は一日寝ていることになった。吐き気はないがだるい。ごく軽いめまいがある。だがその程度だ。これなら、フルに…

かつら

朝から夕方まで仕事。そのあとデパートに寄って、かつらを買う。高かったが、気に入ったものがあったのでよしとしよう。頭のサイズに合わせるとか、多すぎる部分を梳くとか、カットするとか、そういうことを考えると、やはり通販では無理だ。いかにもヅラで…

 化療開始

午前中仕事をした後、病院へ。 非人間的な苦しみや不快感があるのかと思ったが、なにもなかった。拍子抜けしたくらいだ。M気分で萌えていたのがよかったのか。それともまだまだこれからつらいのか。 吐き気は、胃そのものがやられるわけではなく、脳の中枢…

 「がんも悪くない」ですと?

最凶さん(最近お世話になっているサイト)のところでお題になった「ガンも悪くない」についての私見。TVのがん特集がそのようなキャッチフレーズを使ったらしい。ふざけるな。 「浪人も悪くない」「遠回りも悪くない」「独身も悪くない」などの、一見否定…

 乳酸

たっくんに言った。「きょうで胸にらくがきしたとこに注射したり光をあてたりするの終わりだよー」「やったー。じゃあドッチボールできるねえ」 というわけで10分ほどボール遊びにつきあってやった。その後おふろで、「胸はこれでもう完全なんだけど、全身に…

患者会デビュー

某患者会主催の講演会に行ってみた。一度「ぬーがん患者」なるものをこの目で見てみたい、という好奇心からだった。主催者側の予想を超えて170人もの人が集まっていた。夫とおぼしき男性も何人か。妻のことを一生懸命質問していたおじいさん、かっこよかった…

アイデンティティー

乳がんについてオンラインで相談をするときに必要なのは「39歳閉経前女性T1N0, ER+PRG-」などといった情報だけだ。身内に患者がいるとか子どもがいるとかはリスクファクターにすぎず、診断には役立たない。それなのに、「46歳主婦、子ども中2男子と小4女子…

 高橋フミコ『ぽっかり穴のあいた胸で考えた』

以前からウェブ上の連載で読んで、私淑していたフーサンのエッセーが本になった! とてもうれしい。みんなに薦めたい。 それにしても、彼女ががんを耳かきでほじくりだしていた風景は、なんど読んでも、ぞぞぞ… でもほじくりだしたい気持ちはとてもよくわか…

 とんぷく

「ママ、ママの病気ってとんぷく?」 入院時にもらった下剤の袋を見て喬が言った。右上にひらがなで大きく「とんぷく」と書いてある。なるほど病名をはっきり教えなかったから、気になっていたようだ。その日から、私の病名はとんぷくになった。

 「フルツロンがベスト」の意味

たとえば私は「リュープリンだけでいいでしょう」と医者に言われた。そのことの意味を図りかね、いろいろと調べた。平岩正樹『医者に聞けない抗癌剤の話』がその暗示的意味をうまく説明していたので引用しておこう。たとえばある医者が「フルツロンがベスト…

 医者を説得する 〜化学療法へ〜

手術後の病理検査の結果、ザンクトガレンの分類でいう中リスクだとわかった。ホルモン受容体が陽性なので、医者はリュープリンだけでいい、という判断。だが納得がいかず、いろいろ調べた。オンライン相談2件、癌専門病院でのセカンドオピニオン1件。だいた…

 葬式写真の女

一泊の出張に行き、夜は女同士の飲み会に参加した。気のおけない仲間たちとのおしゃべりのはずだが、仕事のことにせよ、日常の食べ物や住まいのことにせよ、彼女らとの話がちっとも面白くなかったことを記憶している。たぶん私の方が変わってしまったのだろ…

 上野圭一『わたしが治る12の力』

上野さんはワイル博士の本の翻訳者で、きちんとした訳が評価できたので、著書も買ってみようと思ったのがきっかけ。結果的には、すごくおすすめだった。経歴を見ると、早稲田の英文科を出て、テレビ局に勤めた後、鍼灸師に転身。自ら体を張って治癒を実践し…

 乳がんと「シミ」

乳がんの感覚的なとらえ方というか、増殖の具合がなにかに似ていると思っていた。このデジャ・ヴュの感覚。理由が今日解けた。 そう、シミと同じなのだ。肌がなんとなく黒っぽいとは思っても、明らかに大きなシミになるまでそれと気づかない。だからくすんで…