ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

 ネット上の別れ

同じブロガー同盟のなおなおさんが旅立たれた。先日のsunfacesunfaceさんに続き、二人目。お2人ともまだすごく若いのに。会ったことはないし、ブログもROM専門で接触はない。でも乳がんと社会に対する同じような意識をもった人たちだから、連帯感があった。ご冥福をお祈りする。
ご病状が重いということは知っていたが、正直、私自身が病気のことを忘れていたいと思うような日も多く、気が向いた時にしかブログを訪問できなかった。それにしても、患者のブログの終幕がどれも同じパターンであることに気づかされる。「あちこち再発してるけど、旅行に行ったりしてまだまだ元気です」そういう記述にほっと一安心していると、その後一ヶ月くらい更新がなくなって、もしや、と思った頃に、ご主人が登場して「うちの○○は旅立ちました」、となる。そして初めてのコメント欄への書き込み。今更こんなことして意味があるのかな、と思いつつも。
直接の知人ならば見舞いに行って、手でも握れば、それなりに死後の罪悪感も少なかったりするんだが。ネット上の別れのもつ、妙なリアルさと残酷さ。林立するブログの森のなかから、その魂が突然ぽつんと消えてしまう。中身のない鳥の巣みたいにブログだけが残る。私はいやだ、こんな消え方は。もし再発したら、思いっきり人にあって、思いっきり自分の足跡を残してから、死にたい。
ネット上のリアルタイムの別れ、というと、この頁を思い出す。――2ちゃんねるで、ある白血病の男性が「医者なんてどうせ」とぼやく。そんな彼に対して医者たちが誠実に励まし続ける。こんな良心的な医者もいるのだと、驚かされる。でも病気の彼は最後に消えてしまう。「まさか」っていうみんなのつぶやきを残したまま。

医者ってさ…
http://ton.2ch.net/hosp/kako/1014/10141/1014187303.html
無菌の国のナディア
http://ton.2ch.net/hosp/kako/1016/10161/1016126461.html