ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

 ほんとは怖い『風の又三郎』

子どもの付き合いで、何十年ぶりだろう、宮沢賢治を読んだ。そして気づいた。私はこの作者がすごく嫌いだ。 宮沢というのは、「雨ニモマケズ」のような根性・努力・友情などを手放しで賞賛できる無神経さ(普通は恥ずかしくてできんわ、対抗できるのは太宰く…

 「ご病気」様

教育テレビの健康相談を見ていた。ゲストの医者はまるで敬語が使えていない(年配女性なんだが、教養なさげ)。とくにイヤだったのが、すべての「病気」に「ご」をつけてること。「鈴木さんのご病気の具合は…」私たちが日常で使う、この程度の用例なら問題な…

 ぼくが死んだら

世界はたいしたものを失わないだろうが、 ぼくはすべてを失うことになる。 (サン=テグジュペリ) サン=テグジュペリは1920年代、郵便飛行に従事していた。密閉されたコックピットも計器もない未熟な機体による飛行、それでいて「少しでも速く」という商業…

 普遍というレトリック

ウォーラーステインの『ヨーロッパ的普遍主義』より。著者が言う普遍主義とは、特定の概念を「普遍的」なものだと決めつけることによって、世界のシステムが裡にはらむ構造的暴力を隠蔽するものとして機能するレトリックのことだ。これって、私が元旦のペー…

 会長は「出羽おば」

ようやく昨日仕事の締め切りが一件終わり、時間がとれた。斉藤美奈子『物は言いよう』を一気に読む。はんぱなフェミ学者よりも、この人ほど物事がちゃんとわかっていて、それを言葉にできる人はいないと思う。 で、「出羽おば」のところで噴きだしてしまった…

 動物の目線

正月は、親戚のいる北海道に行ってきた。旭山動物園がとてもよかった。・・・動物園で、これほど感動するとは思わなかった。「ペンギンの散歩」は、スタンバイした位置では飽き足らず、さらにペンギンの行列をおっかけて観察し続ける。歩くペースが人間より…