ＭＲＩの結果、異常なしだった。うれしい。
ここ数日、生きた心地がしなかった。やっぱりライフスタイルを変えようと決心した。たとえ結果が異常なしでも、精神的・身体的に健康な生活に戻そうと決心した。
そもそも、たとえば虫歯を一本抜いてから、三年後にまた虫歯になったとして、だからといって「再発」だの「転移」だのと騒いだりはしない。歯の磨き方が悪かった、甘いものばかり食べる食生活だった、と反省するだけだ。がんも同じだ。生活習慣病なのだから、生活習慣を変えない限り再発する。すでにがんを生み出す体内環境を作ってしまっていたのだから。ここの原則を押さえておかないといけない。
人は病気になってからのＱＯＬにやたらとこだわり、なにがなんでも病気前と同じ水準の生活を維持しようとする。そのためなら、副作用のある治療を避けたりもする。だが違うのではないか。問題なのは病気になる前のＱＯＬなのであって、実はそれが高カロリー食やストレスまみれの惨憺たるものだったのではないだろうか。少なくとも私はそうだった。いろいろなことですぐにキリキリするタイプなので、今度は本気で、「ゆるく」生きてみようと思った。
（キリキリの例を書いておく。もし転移していてまもなく死ぬことになったら、わが社の不正を文章にまとめて冊子にして、葬式の引き出物の中に一部ずつ入れようと思ったりした。）
