ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

2007-01-01から1年間の記事一覧

 適温

ガン細胞が一番死にやすい温度は、37度から38度だという。ということは、風邪をひいて熱を出している時は、絶好のチャンスなのだ。数日間連続して全身が熱を出してウイルスと戦うさなか、ガン細胞たちもバタバタ死んでいるかもしれない。そう考えると、発熱…

 インフルエンザ

悪寒がして高熱が続く。症状からすると明らかにインフルエンザなのだが、近所の小児科医に行ったら「ただの風邪です」ときっぱり。「あのお、インフルエンザの可能性は?」「違います」 内容を議論する以前の、医者の口調に負けてしまい、風邪の診断を受け入…

 ふたご座流星群

今日は、22時頃ふたご座の近辺で流れ星が見られるという日。いつもは9時に寝かされる喬も起きて、しばらくいっしょに外を眺めていた。「空を見るのっていいねえ」と子どもがしみじみ言った。 宇宙の神秘とかそういう難しい話ではなく。人生、「斜め上」くら…

 「学歴ではなくて、病歴がある」

岡部伊都子氏の著作のなかにこんな言葉がある。 自分は学歴ではなくて、病歴がある。 それを取り上げて、岡部さんとの対談で鶴見俊輔はこう説明している。「病歴というのは学歴にまさる力をもつと思うんです。それは、じっと寝てると、自分の中の自分との対…

「お風呂のとき、肩の上に小鳥がとまっているような気がしたの。だからそこだけ洗わなかった」 そんなことを言うこの子を、私は好きだと思う。

 捏造された合意 〜全摘か温存か〜

全摘か温存かという選択肢において、医者とどのように話せるかは、その人の患者力が問われる局面だろう。昔のことを思い出して書いてみたい。新しい患者さんの参考になるとうれしい。 「ええと、あなたの症例の場合は温存でいいと思いますが」と私の担当医は…

 悪とは

悪とは何よりもまず、悪を告発するだけで思考しなくなることであり、「われわれ」というものの未来を憂えるような「われわれ」を「われわれ」が諦めてしまうこと、批判やあらたなものの創出、すなわち取り組んで闘うことを「われわれ」が放棄してしまうこと…

 未来?

昨日の朝、夫と子どもが大声で言い合っていた。 「総合学習は何をもっていくんだ?」 「わからない」 「今日の授業なんだからわかるだろう」 「そんな未来のこと、わからないもん」 「未来じゃないだろ、今日だろ」 「未来だよ」 「未来じゃない!」 「未来…

 女王蜂と食生活

女王蜂も働き蜂ももとは同じ卵。ひとえに食生活(ローヤルゼリー)の違いだけで身体に圧倒的な差が生じる。女王蜂は働き蜂の40倍長生きし、毎日4000個の卵を生むそうだ。食生活の重要さを示す一例だと思う。ガンについても、食生活さえ気をつければ、発病の…

 富士山の影

登山した友人からもらった富士山の写真。 山そのものではなくて、雲に移った影は、雄大で美しい。 ちょっとした癒しです・・・ みなさまにもご覧いただけたら幸いです。

リュープリンは何年か?

エストロゲンの発生をおさえるホルモン薬、ゾラデックスやリュープリンを何年間続けるべきか。日本では標準は2年。ヨーロッパでは3年。アメリカでは5年ということもある。主治医に聞いた。「アメリカはちょっと特殊ですね。ほかの治療をしていない場合と…

 苦しみほどに偉大だったら

同じく『リチャード二世』の死の前夜の台詞から。 If I were as big as sorrow. もし私がこの苦しみほどに偉大だったら。 リチャードはたいへん苦しんだ。その器ではないのに、王であったことに。その王位を無理やりヘンリーに譲渡させられ、新たな屈辱を味…

 帰りました

先日旅行から帰りました。1ヵ月ほど更新が滞ってしまい、申し訳ありませんでした。 旅行中には、パソコンを水浸しにしてこわしてしまうというトラブルが発生しましたが、それ以外は快適でした。また少しずつ更新してゆきたいと思っていますので、引き続きど…

 Time wasted me.

I wasted time and time wasted me. 私は時を無駄にし、時は私を駄目にした。 (『リチャード二世』) 昨夜Stratford upon AvonのRSCで見た演劇のなかにあったせりふだ。無能であるにもかかわらず君臨することの栄光と悲惨さを象徴する存在であるリチャー…

 患者側のふるまいによる影響

治療法や薬剤の選択によって、10年後の生存率は5%から10%くらい変わってくるわけだが、患者の側の考え方やふるまいも実は大きく予後に影響しているのではないか。 ・しこりを見つけてからただちに病院に行ったかどうか(半年くらい迷った、という知人の…

 「女は病弱」なの?

女は虚弱で病気にかかりやすい。また、弱々しくはかなげな人ほど、女性らしく、美しい・・・こういう「女=病気」神話の成立を、エーレンライクの本は具体例をあげて説明している。 女性は虚弱だという神話と、この神話を支えているように見えた女性の心気症…

 「加害者側にも事情がある」

6/29放映のバラエティ番組(太田総理)での民主党議員平岡氏の発言がYouTubeでアップされていた。息子を殺されたにもかかわらず、加害者が少年だったというだけで泣き寝入りを強いられる被害者家族。「加害者は擁護し、被害者は死人に口なしなんですね」、だ…

 「夢をかなえたらまた新しい夢を」

今週号の読売ウィークリーを読んでいたら、能城律子さんの記事があった。彼女は35歳の時に子宮がん、43歳の時にはがん転移のため(子宮がんの転移なのか、乳がんの転移なのか不明)両乳房を切除、「余命3年」の宣告を受けた。でも、その後あの過酷なパリ・ダ…

 LH-RHアゴニスト製剤の選択

LH-RHアゴニスト製剤は卵巣機能を抑制し女性ホルモンの分泌を抑える薬だ。現在私はリュープリンの3ヶ月製剤を使用しているが、新しく変わった主治医から、ゾラデックスの方に変更することを勧められた。その理由はシンプル。ゾラについては統計的なデータが…

電車に乗っていたら婦人公論の広告が目に付いた。「男は女のここを見ている」特集。なんでいまごろこんな特集やるんかなぁ、と湿気と人ごみで疲労困憊しながら思った。中身を読んでいないが、どうせ「自分のことばかり考えるのではなくて、さりげなく気配り…

 悔いのある人生?ない人生?

A いつ死んでも悔いのないような人生を送りたい。 B いつ死んでも悔いの残るような人生を送りたい。 二つの言い方がある。 昔はAのように思っていたけれど、それだと目標が一つだけで、燃え尽き型の人生になってしまう。だから、最近はBの方がいいかな、…

 『かえるノート』のご案内

面識はないのですが、病気仲間の「かえる」さんの本が出ました。 生きたことの足跡を残したいという切実な願いをもって旅立たれたかえるさん。 少しでも多くの人にこの本の存在が広まりますよう。 http://kaerunote.web.fc2.com/kaeru_TOP.html そして考えて…

 『星の王子さま』はハラスメントの物語…?

『ハラスメントは連鎖する』は、表面上はなんの問題もない人生なのに、なぜか空が曇っているように感じる人たちに向けて、とてもうまくハラスメントの心理を解説している本だ。特定の人との人間関係がつらくてしょうがないときに、多くの人は、人間には相性…

 その2割が…

前回の日記にいただいたコメントを見て考えたことの追加。 乳がんの「根治」とは、体からすべてのがん細胞を消滅させることではなくて、残ったわずかな細胞をそれ以上増殖しない休眠状態にすることだと思う。だからそれは、特定の「瞬間」のことではなくて、…

 放射線or抗がん剤どちらが先?

手術後の順序 1.抗がん剤 → 放射線 2.放射線 → 抗がん剤生存率が高い、という統計的な根拠から通常は1が推奨されてきたが、長期的な結果としてはどちらも変わらない、という記事をみつけてほっとしている。私は2だったからだ。1の場合、手術直後に乳…

仕事が忙しくなってしまい、自宅でもかなりの作業を行わないといけない状態。今月中は更新が滞るかもしれません。

 『腸内細菌のふしぎな話』

再発を防ぐには何よりも体の免疫力を高めないといけない。免疫に一番かかわる臓器が腸だ。本書は乳酸菌やビタミンの働きを説明している。「これが絶対にいい!」という論法ではなく、「いろいろな可能性がある」という言い方、つまりすべてが研究途上で未確…

 笹舟

川べりに桜を見に行った。川を見て、葉っぱを見て、舟を連想したらしい。喬が「ママ、船つくろう。競争しよう」と呼びかける。自分でいろいろな葉っぱを折ったり結んだりしているが、なかなか舟が作れない。花粉症がひどいし、これから体操服のゼッケン張り…

きみは病気だから死ぬのではなく、生きているから死ぬのだ。 (モンテーニュ) そういえばそうだ。

 与えられた肉体

江守徹さんが脳梗塞から復帰し、テレビで会見した。 「与えられた肉体をもっともっと大切にするのが、芸能者としての役割だと思う」とコメントしていた。 舞台に立つ者としての実感だろう。もっとも病気は酒の飲みすぎが原因だったらしいから、もう少し早く…