ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 いってらっしゃい

山口真理子さんの『乳がんはなぜ見落されたのか』は、私が病気にかかって最初に読んだ本の一つなので、たいへん印象深かった。山口さんは産婦人科医による誤診から発見が遅れ、余命半年と宣告されたが、その後もがんばり続けた。面識はまったくないのだけれ…

 何も失われず

何も失われることはなく、何も創り出されることはなく、すべては変化する。 中世ヨーロッパのキリスト教は、土着の信仰や神話を吸収しながら広まり、息づいていった。たとえば、シャルトルやパリのノートルダムなどの大きなカテドラルは、その昔古代の祭儀が…

 動じてあたりまえ

人間なんてみんな日常おこるさまざまな刺激の中で生きてるのよ 動揺してあたりまえ むしろなんにもどうじなくなることのほうがおそろしいわ (有吉京子『スワン』より) 天才少女の出現に動揺する真澄に対してラリサが言う言葉。子どもの頃は、衣装や外国に…

 標準治療

乳がんの初発の場合は標準治療が確立している。何年たっても再発しやすい「隠れんぼうが上手な」がんである一方、薬がたいへんよく効くがんでもある。だから、こういう場合はこういう治療が統計的に最も効果的だ、というデータがはっきりしている。それを標…

 続・大統領選

オバマ氏が優勢と伝えられる。その彼に対する支持率が極端に低いのがヒスパニック系なのだそうだ。クリントン元大統領がヒスパニック系に人気があるのも一因だろうが、ジェンダー的な問題と同じように考えれば、なんとなく理解できる話だ。黒人もヒスパニッ…

 プラシーボ効果は30%

プラシーボとは偽薬のことで、新薬の実験では偽薬と新薬候補をそれぞれの群に投与して比較する。さて、その偽薬の場合でも平均して30%に(好転した等の)効果が出るのだという。もし薬の有効率が50%で、プラシーボの有効率が35%だった場合、薬そのものに…