ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

2009-01-01から1年間の記事一覧

 対訳版中川泥酔会見

〜またの名を太郎と昭一の愛の対話〜中川昭一 「風邪薬をたくさん飲んだせいだ」 国民ども、病気なんだから、同情しろよ 「酒は口には含んだがゴックンはしてない」 飲んでる映像を撮られたって、飲んでないと言い張ればこっちのもんだ 「(進退問題問われ)…

 映画『旭山動物園物語』と「勘」

(ネタばれ注意です)正月に旅行で旭山動物園に行ったばかりなので、喬も喜んで映画についてきた。動物園再建までの飼育員たちのドラマで、ストーリーはわかりきっているはずなのに、涙がでそうになる場面が三度くらいあって、予想以上に感動した。第一には…

 「女の幸福」と西原理恵子

私が高校生くらいのときだったろうか。その頃というのは、自分が社会的にどういう位置にあるか、人より上か下か、ということが妙に気になる世代だった。両親は健在である、ゆとりもある、自分はまあまあ普通の顔立ちである、学校の成績も良い、先週は県で一…

 どこが故郷か

自分の故郷をなつかしむ者は未熟であり あらゆる土地を故郷と考える者は強い人であり 全世界を亡命の地(異郷)と考える者は完全である。 (サン=ヴィクトルのフーゴー) 故郷のとらえ方とその人の強さは関係する。世界中どこに行っても、それはかりそめの…

 年賀状俳句

会いたしとある絶筆の賀状かな (ながさく清江) まだ生きてるぞ 年賀状の面構え (蔵巨水) 雑誌から拾ってきた年賀状に寄せた俳句だ。これまでは年賀状なんてめんどくさいばかりだったのだが、大きな病気などをした後だと、一枚一枚の重みがすこし変わって…

 ほんとは怖い『風の又三郎』

子どもの付き合いで、何十年ぶりだろう、宮沢賢治を読んだ。そして気づいた。私はこの作者がすごく嫌いだ。 宮沢というのは、「雨ニモマケズ」のような根性・努力・友情などを手放しで賞賛できる無神経さ(普通は恥ずかしくてできんわ、対抗できるのは太宰く…

 「ご病気」様

教育テレビの健康相談を見ていた。ゲストの医者はまるで敬語が使えていない(年配女性なんだが、教養なさげ)。とくにイヤだったのが、すべての「病気」に「ご」をつけてること。「鈴木さんのご病気の具合は…」私たちが日常で使う、この程度の用例なら問題な…

 ぼくが死んだら

世界はたいしたものを失わないだろうが、 ぼくはすべてを失うことになる。 (サン=テグジュペリ) サン=テグジュペリは1920年代、郵便飛行に従事していた。密閉されたコックピットも計器もない未熟な機体による飛行、それでいて「少しでも速く」という商業…

 普遍というレトリック

ウォーラーステインの『ヨーロッパ的普遍主義』より。著者が言う普遍主義とは、特定の概念を「普遍的」なものだと決めつけることによって、世界のシステムが裡にはらむ構造的暴力を隠蔽するものとして機能するレトリックのことだ。これって、私が元旦のペー…

 会長は「出羽おば」

ようやく昨日仕事の締め切りが一件終わり、時間がとれた。斉藤美奈子『物は言いよう』を一気に読む。はんぱなフェミ学者よりも、この人ほど物事がちゃんとわかっていて、それを言葉にできる人はいないと思う。 で、「出羽おば」のところで噴きだしてしまった…

 動物の目線

正月は、親戚のいる北海道に行ってきた。旭山動物園がとてもよかった。・・・動物園で、これほど感動するとは思わなかった。「ペンギンの散歩」は、スタンバイした位置では飽き足らず、さらにペンギンの行列をおっかけて観察し続ける。歩くペースが人間より…