ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

2006-01-01から1年間の記事一覧

ふりかえるのは後回し。 見てても過去は輝かないし 進まなくっちゃ誇れない。 11月のカレンダーをようやくめくったらこんな言葉が出てきた(カレンダーをめくる暇もないほど、忙しく、疲れていた。なお息子の部屋のカレンダーはまだ7月、納戸に至っては5月の…

 桑田の髪の毛

アメリカに移籍するとかで、野球の桑田選手がテレビに映った。その髪にずーっと釘付けになった。長さはわずか1センチ程度の、いわゆるスポーツ刈。それなのに、なんであんなに黒々としてるんだ!?真っ黒のヘルメットをかぶっているみたいに黒い。とにかく黒…

 論文捏造 処分軽減

阪大元研究員 訓告に処分軽減ーー論文データ捏造 大阪大は19日、今年2月に2教授らを懲戒処分とした大学院医学研究科などの論文データ捏造問題で、生命機能研究科の元特任研究員(36)について、戒告の懲戒処分を取り消し、訓告とすると発表した。 同大学によ…

 ピンクリボンサイトの不気味さ

保険会社やらメーカーやらのほとんど「広告サイト」と評されているピンクリボンサイト。 ピンクリボン関連商品とやらを見てみた。こんなメッセージなのかしら。 まずはオリエントのクレジットカード「ピンクリボンカード」を作ってじゃんじゃんお買い物よ。…

コーヒーカップや子どもの掌の「熱」から小さな命をもらって、毎日を生き延びる。 ―――そんな気分です。

職場のごたごたはまだ収まりません、長引きそうです。誰かがアホな発言するたびに、「お、今がん細胞が10個増えた」「うわー、分裂を始めた」などと心中でぼやいてます。1989年に初めて福岡地裁に訴えられ、セクハラの語が世間に浸透した段階に男マスコミが…

職場のごたごたにつき、この一週間くらいいろいろと動きがありそうなので、少し更新が滞るかもしれません。来週くらいには再開したいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

今、私はぼろぼろだし疲れ果てている。 しかし、私は、『傷つかない』。 あなたなんかに『傷つけられない』。 それが、私の人権。私の尊厳。 (『京大・矢野事件』p.266) ある性犯罪被害者の声だそうだ。 政治活動でがんばっている仲間なら、「あなた」を「…

 出張

出張で数日間東北地方に行ってきた。体力の回復を実感できて、なによりもうれしかった。化学療法の頃は、10歩歩くだけで「しゃがみたい」と切望するほど疲れやすかった。たった20分の電車にもグリーン車使用、徒歩10分の距離もタクシー。それなのに、今は新…

 論文捏造(続)

表記の事件につき、その医師に治療を受けていたという方からコメントをいただきました。ご参考までに、ネットで拾ってきた「取り下げ理由」(英文)とSurgery誌掲載時のレジュメ(英文)を転記しておきます。関心のある方はご覧ください。慶応のウエマツミノ…

 取りこぼしの価値

システムによる支配は、その定義からして社会での経験すべてをおおうことはできないのであり、したがって、ひとつの社会制度としてどころか、社会的な力としてさえ明確になっていないような別の新たな行為や意志の成立する余地が、いつも潜在的に含まれてい…

 純粋さとは

純粋さとは、汚れをじっと見つめうる力である。 シモーヌ・ヴェイユ (『重力と恩寵』より) 前回の日記のコメントのやり取りから思い出した言葉です。

 論文捏造

自衛隊中央病院の佐藤一彦医師が乳がん治療に関する論文を捏造し、Surgery紙に発表。温存療法の場合、通常手術後に放射線照射を行うが、「術前」の照射の有効性を実証する内容だった。ところが実際には、手術すら受けていない患者や、術後にさらに放射線照射…

 坪野吉孝『食べ物とがん予防』

こんな食べ物ががんに効きますよ〜という類の本ではない。逆に、「○○○はがんに効く」という新聞記事を「疑う」レッスンをするための本だ。なぜメディアの報道に問題があるかというと、重要な情報ではなく、記事にしやすい情報(話題になる情報)や企業利益に…

 男女共同参画キャラ

内閣府が地方自治体に配布した「男女共同参画の広報について」に登場するキャラクターが知人の間で物議をかもし出しており、内閣府に抗議した人もいるとのこと。みなさんの印象はいかがでしょう。男女共同云々については、昔からとんでもないポスターが多か…

 ナイチンゲールのせいで…

偉人伝に登場する女性のほとんどは、名家の出身で金持ちの白人女性で、精神的にも名誉男性だ、ということを斉藤美奈子さんが『紅一点論』で書いており、その代表としてナイチンゲールが挙げられていた。 エーレンライク&イングリシュ『魔女・産婆・看護婦 …

 ストレスと免疫

安保徹『ガンは自分で治せる』を読んだ。いかにもアヤシイ題名だし、著者は放射線・抗がん剤等全ての西洋医学による治療を否定しているので、本稿のタイトルにかかげて推奨することは控えたい。 私は代替医療を否定するものではないが、効果が科学的に実証さ…

 『エビータ』

子どもと一緒にミュージカル『エビータ』を見に行った(当日会場に子どもは息子一人だったが)。子ども向けの芝居やミュージカルは概してつまらなく、また役者や舞台の質が低いので、むしろ私が見たいと思うものに喬を連れて行くことにしている。『エビータ…

 がん専門病院間の格差

「がん専門病院、5年後の生存率に最大28ポイント差」と題された7月11日付の記事について。 がん専門病院の方が一般病院より治療実績が高いと思いがちだが、がん専門病院の間にも大きな格差があることがわかった。胃がんについては、最高の施設で70%、…

 紀子さんご出産おめでとう

このブログとは全く関係ないけれど、久しぶりにほのぼのとした話題だった。紀子さんご懐妊の知らせを聞いたのがちょうど2月の入院の前。私が病気と闘っている間に、この赤ちゃんはすくすくとお腹のなかで育っていたのだと思うと不思議な気がする。 そして男…

こわい夢

昨夜は寝つけなくて、たまたまやっていた『チャイルドプレイ』という人形が人々を殺すホラー映画を見たまま眠ってしまった。すると見るわ見るわ、久しぶりに怖い夢にどっぷりと浸ってしまった。見えない何者かに私と子供が脅かされている。それは超越的な力…

市民フォーラム 1(アンケートについて)

先日某地域の乳がんの市民フォーラムに参加した。そのときのことについて、少しずつ書いていきたい。実際私の主治医も異動があったので、「どうしていますか主治医選び、病院選び」というテーマには関心があった。 主催者は事前にアンケートを行っており、そ…

構造としての差別

すなわち、財産も家も情報もなにももつことができない状況に置かれている女が、すべてをもてる可能性のある男にあこがれ、恋をする。もっと言えば、男社会というのは、いやでも女が男にあこがれ、恋せざるをえないように仕組まれているということです。その…

成功する秘訣

ようやく旅行できるだけの体力が回復し、軽井沢へ遊びに行った。本や書類だらけの自宅を離れて森の中で呼吸するのは気持ちがいい。内村鑑三記念堂は緑の木立の中にそびえる美しい石造りの礼拝堂だ。その資料館にあった六十六翁の「成功の秘訣」十か条の筆頭…

文化ってジャムみたい。少なければ少ないで、薄く引きのばされる。

1968年、パリで「五月革命」が起った。 「五月革命」は革命を起こせなかった「革命」ではあったが、そのとき撒かれた無数のビラには、詩があった。 時代が変わっても、若者は自分たちの挫折をも皮肉りながら確実に目覚めていく。 何者でもないがゆえに、いち…

しりあがり寿『オーイ♡メメントモリ』

生への本源的な情熱と、世間が喧伝するうすっぺらい「幸せ」は全く異なるのだということをしりあがり寿は昔から主張し続けている。漫画の中では『ヒゲのOL』や『ジュリアナおやじ』が大好きだ。今回の作品の表題「メメントモリ」は「死を想え」というラテン…

したいこと

そうだ。人生のカウントダウンが始まったからといって、もうあれができないこれもできないと嘆くのはよそう。したいことをして、したくなことをしない。それだけだ。そのことのために、これまでの私の力も経験も財産も存する。 そのことのために、これまで生…

メモリーは追憶ではなく

ミュージカル『キャッツ』を20年ぶりに見る。喬に見せたいと思った。自分ももう一度くらい見てもいいと思った。「いつか」などと言っているとその日が来ないような気がしたので、思いついた日にオンラインでチケットをとった。 グリザベラの歌う名曲「メモリ…

毛が生えてきた

髪の毛が1,2ミリ生えてきた。頭皮を触ると柔らかな芽のようなものに触れる。自分の頭頂で育つ生命だ。ちゃんと生えてきて、うれしい。 実は私は毛抜きマニアで、2、3ミリの毛(男のヒゲや剃刀でそった後の体毛など)を見ると抜きたくてたまらなくなるの…

トンデモ本

内容がむちゃくちゃで読んではいけない本をトンデモ本と呼ぶ。電車の中で読んだ山下悦子『女を幸せにしない「男女共同参画社会」』はそれだった。1時間が無駄になった。論旨は以下の通り。「男女共同参画社会は、独身のエリート女性が企画発案したものだから…