ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

名言

 ヒュパニス河の動物

モンテーニュより、死について 一度きりのものは、何事も苦しくはありえない。こんなに束の間のことをこんなに長い間恐れるのは道理であろうか。長く生きることも短く生きることも死んでしまえばまったく同じことだ。なぜなら、長いとか短いとかいうことは、…

 強い魂

過ちとは、後悔するものではなく、引き受けるものである。 恐れとは、消え去るものでなく、乗り越えるものである。 愛とは、叫ぶものではなく、証されるものである。 (シモーヌ・ヴェイユ) 友人がヴェイユの美しい言葉をツイッターで引用していたので、こ…

 ほとんど無に等しいこと

一匹の犬の死について 近親が病人に、子供が老人に、ある看病人が患者に、というふうにつくされるあの親切が私は好きだ。枕の位置を変えることは大したことではない。しかし、ほかにしてあげられることが何もない時には? 人は自然に(神に、とは私は言わな…

 魂の方が先にへこたれないこと

思い起せ、君はどれほど前からこれらのことを延期しているか、またいくたび神々から機会を与えて頂いておきながらこれを利用しなかったか。しかし今こそ自覚しなくてはならない、君がいかなる宇宙の一部分であるか、その宇宙のいかなる支配者の放射物である…

 生死の中に仏あれば生死なし

生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり。 生死の中に仏あれば生死なし。 この生死は仏の御いのちなり。 これをいといすてんとすれば、 すなわち仏の御いのちをうしなわんとするなり。 (『正法眼蔵生死』より) お寺からもらったパンフレットにあっ…

 フッテヨシ

通りかかったお寺の門前にあった一節。 フッテヨシ ハレテヨシ ナクテヨシ アッテヨシ オイテヨシ イキテヨシ ナモアミダブツ おなじく先月の一節 ノイバラハ ノイバラノママ ミテノウエ 自己肯定感と神仏の全能は矛盾しないのだよ。 それがわかるいい言葉で…

 何もしないために

連休です。4月の年度初めの忙しさから開放され、やっと一息つける時期ですね。みなさまもすごくお忙しかったことと思います。体にトラブルの出た方は、まずは体を労わってあげてくださいませ。 というわけで、ローホーさんが『シンプルに生きる』で引用して…

 「死は人生の重要なツール」

アップル創始者のジョブス氏が亡くなった。2004年にすい臓がんを発病していたそうだ。有名なスタンフォード大でのスピーチを引用させてもらおう。 「私はもうすぐ死ぬ」と思い知る事は、私の生涯で最も重要なツールとなり、私が人生で大きな決断を下す際の助…

 自分の生殺与奪の権利を

「真夜中、ひとり目覚めたとき、愕然とすることがあるんです。とても不安でね。何が不安なんだろう。それは人間が生きるにあたって、もっとも必要なものからドンドン離れていっているという現実なんですね。自分の生殺与奪の権利を、知らない誰かに握られて…

 「はじめて幸福に」

たとえ、どんなにそれが小さかろうと、ぼくらが、自分たちの役割を認識したとき、はじめてぼくらは、幸福になりうる、そのときはじめて、ぼくらは平和に生き、平和に死ぬことができる、なぜかというに、生命に意味を与えるものは、また死にも意味を与えるは…

 良識の分配

せっかくの三連休もこの猛暑では何もできず、自宅でじっと身を潜めている。持ち帰りの仕事がやまほどあるのだが、見て見ぬふりをしている。 良識はこの世で最も公平に分配されているものである。(デカルト『方法序説』) 良識とは「社会人としての健全な判…

 揺らぐことのない・・・

誰にも求めない 何処にも求めない 何にも侵されない揺らぐ事の無い 心の幸せ見つけられた?よく 頑張ってるね!!その調子で これからも頑張ってゆこう (2009/6/14) PCが復活したので、星さんのブログをのぞいてみた。11日に旅立たれた、という息子さんの…

 生まれてからだいぶ経つ

生まれてからだいぶ経つ。しかし私は自分になにが起きたのかまだ分からない。私はつねに生きようとしてきたが、生をまともに受けとめたことがなかった。(イヨネスコ『雑記帳』より) 何故という問い以上に強固なものはない。何故はすべてにたちまさる。終り…

 喪のもたらすもの

母を喪ったロランが書き綴った手帳より。 けさ、サン=シュルピス教会の奥まで入った。建物のなかにいると、ただ広漠とした建築に陶然となる。−わたしはすこしのあいだ腰をかけ、無意識に「お祈り」のようなものをする。マムの写真の本がうまく書けますよう…

 人情と親心の危うさ

親子の「人情」の次には、きっと親分の子分に対する「人情味」や、元首の国民に対する「御仁慈」がでてくるでしょうし、わが国はもう一度「大家族国家」となり、そうなれば「万邦無比」にもなりかねないでしょう。そこでは政府でさえも、人民に「親心」を示…

落とし穴は

・「私は〜すべきだったのに」と「もし私が〜できていたら」は、ふたつの猛毒だ。それを、「私は自分にできることをしてきた」で置き換えよう。 ・今ここで幸福でないのなら いったいいつ幸福になれるというのだろう。 ・落とし穴は、「時間がある」と思うこ…

 心を鍛えよう、タコができるまで

心を鍛えよう 硬いタコができるまで 中国の女流作家ディン・リンという人の言葉だ。文化革命など、さまざまな混乱の中を生き抜いたこの人の苦労は、たぶん今の日本人には想像もつかないくらいの激しさだったと思う。何度も逮捕されたり、監禁されたり、女性…

 どこが故郷か

自分の故郷をなつかしむ者は未熟であり あらゆる土地を故郷と考える者は強い人であり 全世界を亡命の地(異郷)と考える者は完全である。 (サン=ヴィクトルのフーゴー) 故郷のとらえ方とその人の強さは関係する。世界中どこに行っても、それはかりそめの…

 年賀状俳句

会いたしとある絶筆の賀状かな (ながさく清江) まだ生きてるぞ 年賀状の面構え (蔵巨水) 雑誌から拾ってきた年賀状に寄せた俳句だ。これまでは年賀状なんてめんどくさいばかりだったのだが、大きな病気などをした後だと、一枚一枚の重みがすこし変わって…

 ぼくが死んだら

世界はたいしたものを失わないだろうが、 ぼくはすべてを失うことになる。 (サン=テグジュペリ) サン=テグジュペリは1920年代、郵便飛行に従事していた。密閉されたコックピットも計器もない未熟な機体による飛行、それでいて「少しでも速く」という商業…

 絆としての隔たり

隣合せの独房にいるふたりの囚人が壁を叩いて合図をする。壁はふたりを隔てると同時に、意志疎通を可能にもする。わたしたちと神も同じだ。いっさいの隔たりは絆である。(シモーヌ・ヴェイユ)

 できることを考える

人は誰でも何らかの障害をもっている。自分は何ができないか、ではなくて、自分は何ができるのかをしっかりと見つめるべきだ。 ホーキング博士の言葉だ。テレビをつけたらALSの特集をやっていた。彼は20代前半で発病してから、40年近くこの病気とつきあっ…

 星は

星は見上げる人に輝く! テレビを見ていたら、韓国の大学入試のニュースをやっていた。先輩たちの受験をにぎやかに応援する後輩たちの1人が言った言葉だ。加熱した受験の是非はともかく、詩人とか文化人とかでなくて、ふつうの女子高生がこんな言葉を心をこ…

 ストレス

その人がどんな病気をもっているかよりも、どんな人が病気になるのかを知ることが大切である。(ヒポクラテス) ストレスそのものが病気をもたらすのではない。ストレスをストレスと感じる「心」が病気をもたらすのである。だからネガティブなことをすべてポ…

 だらしなくがんばる

乗り越えてません。 そのまま背負ったまま だらしなくがんばっています。 タレントの山田邦子さんも一年半くらい前に、あの有名なS病院で乳がんの手術を受けたそうだ(両側多発だそう)。それで、患者を励ますために、芸能人の仲間を集めて合唱団を結成して…

私にしかできないことを、 私がやらなくなったら、 私ではなくなる。 これはソニーの創立者の井深大氏のことば「ソニーにしかできないことを、ソニーがやらなくなったら、ソニーではなくなる」をもじってみたもの。私生活にせよ、仕事にせよ、これが要だと思…

 「あたしさへその気になれば」

花 今日は日が照るかしら。 向日葵 ええ、あたしさへその気になれば。 如露 そうは行くめえ。おいらの料簡ひとつで、雨が降るんだ。 (岸田国士訳『葡萄畑の葡萄作り』より) ジュール・ルナールの博物誌の味わいのある翻訳である。「あたしさえその気になれ…

 尊厳死法案をめぐって

すばらしい医師と どうしようもない医師の差が 大きすぎる 12日のNHKの尊厳死をめぐる番組に出演していた中島みちさんの言葉。彼女も乳がん経験者で、ノンフィクション作家として活躍している人だ(こんな記事があります)。「安楽死というと、耳触りのい…

 だまされるんじゃなくて

だまされるんじゃなくて、何でも受け入れるのよ。 転移性の肝臓がんを聖母マリアさまに祈ることで治してしまった、ミュリエルさんの言葉。同じくハーシュバグの本より。一つひとつのことを信じて、自分の心身の血肉にしていく強みは、他の何にも代えがたい。…

 私

「私」というのは、能力や個性なるものを「持つ」とされる、「精神」としての「私」ではなく、かといって、この医学的な「肉体」でもないように思う。私のもつ感覚的な「私」に一番近いのは、下記のような「人-間」としての「私」かもしれない、と思った。 …