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 続「牛乳」

誤解のないように書いておくと、牛乳を飲めばすぐに発ガンする、というような意味ではない。ただ、自然から隔たった質の悪い牛乳を大量に毎日摂取すると、乳がんには危険ではないか。少なくとも水代わりにガブ飲みするのはやめた方がいいのでは、と。これは大豆も同じで、たしかにホルモン的な作用をもつから、サプリメントでの大量摂取は危ないが、味噌汁や豆腐といった経口食品で取る分には問題がないと思われる。
牛乳を大量に安く生産するためには、自然に反した工程を取らなくてはならず、それが人体に「より良い」はずがない。たとえば牛乳の75%は妊娠中の牛の乳だときく。これは、回転を良くするために、出産直後の乳牛に人口受精をして妊娠させるため、生んだ子牛への授乳と、胎内での次の子牛の成長が同時進行するからだ。そのため、異常に高いレベルのホルモンが含有される。
前著の翻訳者の佐藤章夫氏のサイトにリンクしておこう。それから「低脂肪乳」をキーワードにCiNii論文情報ナビゲータを調べてみたら28件も論文が見つかり、いずれも食中毒や汚染の事件(や可能性)についてのものだった。「牛乳」についてもこんな論文がある(本文未見)。

佐藤章夫他「牛乳における卵巣摘除したラットのDMBA乳腺腫瘍の発生に及ぼす影響」日本衞生學雜誌62(2) pp.506 20070301
佐藤章夫他「HPLCによる牛乳中エストロゲンの測定」日本衞生學雜誌56(1) pp.399 20010401
西川栄郎「輸入につながるロングライフ牛乳--危険をかえりみない厚生省」月刊社会党(340) p158〜165 ,1984/08
岩田富士彦「牛乳摂取が動脈硬化危険因子の変化に及ぼす影響」小児保健研究59(5), 608-611,20000930

うーん。「ゆるゆる生きる」宣言をした私としては、特定の食品を挙げて、それを激しく勧めたり排除したりする態度は嫌なんだけど、牛乳については個人的には思い当たるフシがかなりあるので(中学生のとき給食の牛乳を毎回私にくれる級友が何人もいて、毎日3,4本飲んでいた!そのおかげか胸が大きくなった!また歳をとってからも寝る前にホットミルクを何倍も飲む習慣があった)、クロではないかと感じている、そう言うことを許してほしい。少なくとも、政府や世間の言うことを鵜呑みにするのではなくて、自分の直感で物事を取捨選択してゆきたいので、ちょっと牛乳をやめてみようと思っている。ついでに言うとチーズは(これも大好きなので困った!)、プロセスチーズよりもナチュラルチーズの方が安全だ。値ははるけれど。ちなみに、「プロセスチーズ」っていう命名も言いえて妙ね〜 安く作るために変に加工しちゃったということだから。