ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

芸術

ノイマイヤー『椿姫』

ノイマイヤー振付の『椿姫』を見てきた。 全篇ショパンの曲だけを使った振り付けで、今世紀最高の作品のひとつだと思う。音楽の捉え方が繊細極まりない。 また曲と曲、場面と場面の間の切り替えが一瞬で終わり、そういうすべての無駄をそぎ落とした演出がす…

 World Ballet Day

ちょっと気分転換に、バレエの話を。 教室の先生が教えてくれたのだが、10月1日はWorld Ballet Day の日で、世界各国の5つのバレエ団の練習とリハーサル風景が同時中継された。 舞台ではなくて普段の練習風景というところがいい。 だからこそ、それぞれのダ…

 先生お見舞い

ピアノの恩師のお見舞いにうかがった。前回のコンサートでは、まさにパブロワの「瀕死の白鳥」の舞のような演奏で、文字通り息も絶え絶えでいらっしゃったから、もしや今回伺っても面会謝絶やICUといった重篤な状態かもしれないと覚悟の上で病院に向かった。…

 音と空気と宇宙と

最近、天に発ったり、発ちそうな、知人が多くて、ざわざわした心境の日々だった。ブログも書けずにいた。だが今日、少し気持ちが落ち着いた、というか、自分なりに気持ちを「落ち着けた」ので、冗長だけれど心境をまとめてみる。 ピアノの恩師がガンだと人づ…

 バレエ『眠りの森の美女』

ロイヤル・バレエのSleeping Beautyを見たので、観劇メモを(もっちろん、予備知識と先入観なしの自分勝手な素人感想ですとも)。 誰でも楽しめる豪華絢爛な舞台で、第二幕の100年後という設定から第三幕では衣装ががらっと変わるのも見物。王子と王女の結婚式…

 改行

sinkoさんの作品に影響されて きまぐれで あたしもポエムっぽいもの書いてみようかと 思ってみたり 思わなかったりでもセンスがないのが ばればれなのでとりあえず 改行だけしてみる改行多いブログって読みやすい いつも思う けど 切り替えるのが苦手でいつ…

創造者としてのがん患者

現在出張中でドイツに来ている。ARTEというテレビでドイツの演出家クリストフ・シュリンゲンジフの特集をやっていた。今年の8月21日に49歳で肺がんで亡くなった人だ。もともと彼は偶像破壊的な演出家で、たとえばワグナーの『パルジファル』の聖堂騎士…

 久野和洋さんの絵(続)

(練馬区立美術館のサイトより引用) もう一つ、絵をアップさせていただきます。 久野さんは、20才のときに「ゴッホ展」を見て突然画家になることを決意し、また、ルーヴルでジョットの「聖痕を授かる聖フランチェスコ」にショックを受けて、一年かけてこの…

 映画『ダウト〜あるカトリックの学校で〜』

1964年NYの学校で、有力な神父と男子児童の不適切な関係が疑惑にのぼる…スキャンダラスな話なのか、それともそれをとがめるシスターの正義の戦いなのか、どちらにしても好きなパターンだったから、映画を見に行った。結論から言えば、そのどちらでもなく、…