ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

 ご案内と余命嫁

ブロガー同盟の主催者、最凶さまのブログ出もの腫れもの処嫌わずが最近ご復活です。インフル問題など、パワー全開で、とてもうれしい。
それから、同じブロガー同盟のペコさんは、「余命嫁」問題についてウエディングドレスへの憧れ、乳がんの苦しみというお題をたててくれました。
もし知らない人がいたら、ぜひご訪問くださいな。
余命嫁を一つの数式であらわすと、こういうことだと思う。

ウェディングドレスの喜び ― 早死にする悲しみ = 0

そういう世間の意識を表現してるだけ。乳がんの啓蒙なんか、これっぽっちも、ない。余命1ヵ月で可愛そうだけど、ウェディングドレスさえ着せて、お姫様ごっこさえさせてあげれば、あんたは幸せでしょ、っていう、まわりからの勝手な押し付けだと思う。たしかこの結婚式を提案したのは、ちえさん自身ではなくて、ちえさんの女友達なんだよね? しかも「式」をしただけで、太郎とちえさんは「籍」は入れていないよね?。まさに「ごっこ」じゃないか・・・もし私が太郎で、本気でちえさんを愛してたら、そして、死んでからも「僕の妻は・・・こういう人だった」てなことをいいたいと思うのだったら、籍を入れていたと思う。
人の幸せや不幸を、周りが勝手に決め付けて、勝手に金儲けしてる感じがする。ペコさんが書かれているとおり、映画の評判もあまりよくない。http://pecochan.at.webry.info/200905/article_13.html 乳がんでない人がみても、あれって思うようなつくりらしい(もちろんこんなものにお金を払って見に行くつもりはない)。だって、こういうメッセージだってのは、わかりきってるもん。

さっさと結婚しなさい。結婚さえすればあんたは人並みに幸せなんだから

よけいなお世話じゃ。そういう結婚とか金とかドレスとか、そういう「人並み」の幸せの「虚しさ」に気づいたことが、病気になった最大のメリットなんだから。この映画をちょっとでも批判すると、死者(ちえさん)を冒涜する、という批判が返ってくるようだけど、話は違うと思う。この映画は生きてる女たちをバカにしてるからくだらないんだ。いい歳をした女たちを、結婚式という名のプリンセスごっこに憧れさせようとするから、くだらないんだ。
裏を返せば、こういう映画が社会的、男ジェンダー的に必要だったんだと思う。乳がんは一般に、高学歴で、職をもっていて、経済的に豊かで、未婚の女性がなりやすい・・・と思われている。つまり、自分の労力や身体を結婚によって男に捧げなかった、反日本社会的な女、に対する、自然の復讐(!)だという意識を、男や、婆たちは、もっているんだ。私自身、姑に言われたもの。「あんたが仕事なんかせず、さっさと子供つくっとったら、こんな病気にはかからんかったわ」って。笑っちゃうわ。そういう、「働く女」に復讐したい男や婆の保守的な意識が、こういう映画を生み出していくんだと思う。「1ヵ月先に死んでもいいから、とにかく結婚だけはしろ」と。
ついでにいうと、「おっぱいバレー」とかいう映画にもあきれたわ。男のおっぱいフェチをそこまで映画にしたかったか。だったらママのおっぱいでもさわってろ、って感じ。こんな風潮にのって、男におっぱい見せることに同意する女も女。ただのバカじゃん。