ergo sum

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 空

cypres2009-07-04

現在展覧会をやっている久野和洋「地の風景展」の一枚だ。この人の絵は、緑の道とか風景が多く、一見すると東山魁夷風なんだけれど、東山のような印象主義的な「きれいさ」、あるいは無機性をねらうのではなくて、どこか必ずリアリティーをたたえている。緻密な描写といった部分ではなくて、緑と茶の配色の具合や、線の歪み具合から、強い現実性を作り出しているんだ。
この一枚は「ノルマンディーの風景」と題されるものだ。あの地方独特の重くて暗い空なんだけれども、私はこういう空が大好きだ。どんより雲って、天空がガラス瓶の中に納まっているような感じが、いい。