2008-01-01から1年間の記事一覧
旅行中、スーパーでうにせんべいを買った。子供の頃はよく食べたが、最近は見かけなくなったおやつだ。それを平日の昼間に、自宅で一人で(=家族に邪魔されずに)ぱくぱく食べられることの喜び。至福といってもいい。数の子やイクラなど、珍味はいろいろと…
お盆の渋滞の中、やっと帰宅した。旅先も面白いが、「あるべきものがある場所にある」我が家は、やはりほっとする。 車中で思ったことを書いておこう。子ども、とくに女の子には、将来絶対に免許をとらせて、自分で車を運転させたい。うちの喬はまだ遊園地の…
もっか長野の山の中に滞在中です。来てみたらパソコン通信どころか携帯の電波もこない山奥でした。今は、買い物にでたついでに携帯から打っています。最大の懸案事項は冷蔵庫の調子が悪いことと室内の虫をどう追い出すかという、原始生活です。
花 今日は日が照るかしら。 向日葵 ええ、あたしさへその気になれば。 如露 そうは行くめえ。おいらの料簡ひとつで、雨が降るんだ。 (岸田国士訳『葡萄畑の葡萄作り』より) ジュール・ルナールの博物誌の味わいのある翻訳である。「あたしさえその気になれ…
乳がんのつらいのは、手術が終わりではないことだ。胃がん(早期)だったら、切り取ってしまえば完全に治癒したと言えるわけだけど、乳がんの場合は、どんなに初期でも、完癒ということはありえない。このステージで、この病理なら、この資料によれば、10…
ぽ〜にょぽにょぽにょ 人面魚 まあるいおなかの メタボな子 と子供が歌っていた。こういう替え歌が学校で流行っているそうだ。 テレビで頻繁に流れるこの宮崎アニメの主題歌だが、私は嫌いだ。 第一に、トトロと同じメロディーで、商業的成功というサブリミ…
大汗 この暑さに加えて、急な更年期の到来もあり、瞬間的に大量の汗をかく。しかもショートカットのうえに、もともと超薄毛なので、まるでシャワーを浴びたように頭がぺったんこになる。周りの人からは、走ってきたんですね、とか、窓をあけましょうかとか、…
友人からもらったパリ祭の写真です。 whitebirdさんの退院祝いということで。おめでとう!
『グラマラス』の乳がん撲滅チャリティ・ヌードに抗議する会 筋のとおったピンクリボン・チャリティを! 署名活動にご協力を、というご案内をMLでもらいました。リンクさせていただきます。私個人はこの署名活動にかかわっているわけではありませんが(署名…
直接講読しているのではないけれど、例の件がふぇみん婦人民主クラブの機関紙「ふぇみん」2859号08/06/05に掲載されたとのこと。要点を転載させていただきます。 乳がん患者の当事者不在?ピンクリボンキャンペーン 女優らのセミヌード写真集に異論 抗議コメ…
今朝起きてみたら床ずれができていた。脇から腰にかけて直径10センチくらいの紫色の晴れ。どちらかというと忙しいワーキングマザーの身分であり、寝たきり老人でもないのに、びっくりした。 発端は腹痛だ。ここ一週間くらい体調が悪いと思っていたら、土曜日…
毎日眠い。とりとめもなく眠い。いくらでも眠れる。はあ、なぜだろう。睡眠時間は普通に確保しているのに・・・ 話は変わるが、今日の全体会議で、ある重役があまりにとうとうと嘘と自慢話ばかり語るのに耐えられなくなって、一瞬彼のすべての悪事(公金横領、…
この病気になるまでは、病気らしい病気をしたことがなかった。入院したのも出産のときだけ。家族が風邪をひいても、私だけ平気。だから「がん」と聞いて何かの間違いかと思った――こんな風に言うがん仲間が少なくない。私もそうだった。だがそれは私が他人よ…
早い時間に直帰できたある日の午後。近所に見慣れない光景が広がっていた。それは7,8台の車椅子とそれに随伴する人たちの一直線の行列だった。同じくらいの年恰好の人たちが、ゆっくり、ゆっくり、進んでいく。 車椅子の間を、急いで自転車ですり抜けよう…
閉経後乳がんの治療としてAI(アロマターゼ阻害剤)の効能が認められて久しいが、そこには大きな金銭的な問題がある。AIはタモキシフェン(ノルバデックスなど)に比べて割高であり、多くの国や患者がその治療を受けられていないのが現状だ。治療モデル…
秋葉原で起きた殺人事件の加害者がネットに行った書き込みのおかげで、その人柄を知ることができる。「ブサイクだから女にもてない」、「女はちやほやされてうらやましい」、「親に無理やり勉強させられた」・・・彼は自分の不幸の原因をすべて容姿や両親のせい…
身体図式とも言われる5感以外の人間の知覚であり、「見たり触れたりして確認しなくても自分の体の輪郭を感じることができる」ことだ。 この感覚はたとえば内蔵にはない。人は自分の肝臓や腸がどんな形をしているのかを内的になぞることはできないが、自分の…
病院でチューブにつながれることは尊厳かどうか・・・なんてことを前回のブログで書いたので、自分の手術直後のことを思い出して書いておきたい。 今から二年前、生まれて初めて全身麻酔の手術を受けた。目覚めたとき、口には呼吸器、鼻の穴にはチューブ、腕に…
すばらしい医師と どうしようもない医師の差が 大きすぎる 12日のNHKの尊厳死をめぐる番組に出演していた中島みちさんの言葉。彼女も乳がん経験者で、ノンフィクション作家として活躍している人だ(こんな記事があります)。「安楽死というと、耳触りのい…
仕事で疲れて帰宅したら、3チャンネルで中村紘子がラフマニノフのP協奏曲2番を弾いていた(以下、辛口です。好きな人は読まないでくださいませ)。いやー彼女をTVで見るのは久しぶりだけど、こんなの映しちゃいかんでしょ、と。そもそも指が回って体力の…
某患者会から「病院訪問ボランティアテキストブック」が送られてきた。乳がんの患者が、入院中の患者を訪問して励ますという活動だ。だが、ピンクリボン活動(!)と並んで「不思議な」制度だと感じていた。だって、同病の患者どうしの親睦ならば入院患者ど…
「四川省のパンダ60頭が食欲不振などの体調不良の症状を示したので、北京に緊急搬送されることになった」、とニュースが報じていた。もちろんパンダは主要な外交手段の一つだから大事なわけであって、VIP待遇。食欲不振ごときで大騒ぎしてもらえて、うら…
「星の王子さま」の舞台となった砂漠の写真展に行ってきた。風紋で不思議な模様がずっと広がる。あたりには何もない。こんな風景の中で、星の王子さまはふっと消えていくのだ(天に昇ったという説と、死んだという説がある)。 サン=テグジュペリは、マザコ…
遊びです。『ドラゴンボール』風にあなたの戦闘力をチェック! 強力な数値が出たら、「オラオラァ〜、乳がんなんかやっつけたる!」と息巻いてみては・・・ちなみに、私はなかなかの数値だったんですが、息子の名前でやったら「4」って・・・ あまりに弱すぎ。そ…
ブロガー同盟のペコさんのところをきっかけに、ピンクリボンキャンペーンの「セミヌード問題」が広まっている。遅ればせながら、昨日読んで知った。乳がん撲滅のために芸能人がきれいな乳を披露する、って、なんじゃい、こら?これがいかに患者を傷つける企…
「○○署のものです。木曜2時頃に不審な物音を聞きませんでしたか?」 火曜サスペンスなどの刑事ドラマの見すぎのせいだろうか、こういう場面に憧れていて、一生のうちに一度は体験したいと願っていた。そしたら今日、その夢がかなった。本当に警察の人が来た…
夕方TBSテレビをつけていたら、「余命1ヵ月の花嫁」という特集をやっていた。乳がんの女性の話だったので、「番組のアラを探してブログに書き込んでやるぞー!」という意気込みで(これがいかんのか、私?)、じっと見ていた。 その人自身に対しては、最後…
小林博氏の『がんに挑む がんに学ぶ』を読んだ。具体的に役立つような情報はあまりないが(岩波文庫の『がんの予防』の二番煎じのような感じもする)、考え方が気に入ったフレーズをいくつか、抜き出しておこう。 がんは「老化病、遺伝病、環境病」の3側面…
術後二年目検診の結果が出た。異常なしだった。なぜか一周年のときよりもうれしかった。最近いやなことが多すぎたせいだろうか。ともあれ、結果が出ると、自分は完全な健康体なんだ、という前向きのイメージをもちやすくなる。お天気がよかったこともあって…
ときどき芝居やコンサートに息子(10歳)を連れて行くのだが、最近はいやがってブツブツ言う。 「あれ?普通なら、ママ、連れて行ってくれてありがとう、って言うべきところなのになぁ」 「ええ?なんで? じゃあ、ママが僕を女子トイレや女風呂に連れて行っ…