「四川省のパンダ60頭が食欲不振などの体調不良の症状を示したので、北京に緊急搬送されることになった」、とニュースが報じていた。もちろんパンダは主要な外交手段の一つだから大事なわけであって、ＶＩＰ待遇。食欲不振ごときで大騒ぎしてもらえて、うらやましい。この国では、7万人の人命よりも60頭のパンダの命の方が重いのだ。
そしてまた、パンダ･卓球外交で操られている日本のメディアは、中国の地震報道といっても、パンダがかわいそうとか、「日本の」援助隊がいかに優れているか、といったテーマに終始しており、完全にピントがずれている。日本の援助隊が被害地域に行くことをなぜこの国は拒むのか、なぜ都市部の大病院の患者優先なのか、なぜ中学校などの公共施設がかくも簡単に崩壊したか（設計の手抜き？）、そういうことを真剣に論じない限り、またどこかで同じ被害が起きるだろう。
ps. 今日もまた、「四川省パンダ、大地震にもめげず北京に移動、けなげに五輪を応援」というニュースがあった。そうかいそうかい。(5/24）
