ergo sum

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 ストレスと免疫

安保徹『ガンは自分で治せる』を読んだ。いかにもアヤシイ題名だし、著者は放射線抗がん剤等全ての西洋医学による治療を否定しているので、本稿のタイトルにかかげて推奨することは控えたい。
私は代替医療を否定するものではないが、効果が科学的に実証されていないうえに、商業主義的にいかがわしく利用されがちなので、その点で危険だと思っている。だが免疫に関してもう少し知りたいと思っていたので、安保氏の本はわかりやすくはあった。
がんの主要因はストレスである、と著者は言う。ではなぜストレスががんを発生させるのか。ストレス状態にあると交感神経が優位になり、顆粒級が増えて活性化し、活性酸素を発生させるので組織破壊が進む。風邪も痔もがんも、これが原因。他方リラックス状態にあると副交感神経が優位になり、リンパ球が増えてがん細胞や微小なウイルスをやっつけてくれる。だからリラックスしないといけない。−−−単純化という問題はあるにせよ、おおむねこの理解は正しいだろう。思えばエビータなぞは、常に交感神経フル回転だっただろう。そう、身分とか階級上昇なんてことを考えると、人間はなぜか興奮し、安静ではいられなくなる。
放射線や化学療法を一通り終えた今、私のなすべきことは免疫力を高めて再発しにくい体質になることだろう。だから決心した。最近腹の立つことが多いのだが、そんな時でも、交感神経でそれを迎えてやろう、と。「他者と共存するのに必要なのは、ちょっとばかりの強さと叡智だ」(小熊英二)。職場のアホ男に関しては、カッカして戦うのではなく、「もーしょうがないわねー。ばかなんだからー」ともてあそんでやる態度が重要かもしれない。