ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 ぼくが死んだら

世界はたいしたものを失わないだろうが、
ぼくはすべてを失うことになる。 (サン=テグジュペリ

サン=テグジュペリ1920年代、郵便飛行に従事していた。密閉されたコックピットも計器もない未熟な機体による飛行、それでいて「少しでも速く」という商業主義の要請、まさに命がけの仕事だった。とりわけつらかったのが霧や悪天候の中の飛行で、真っ暗闇の中を勘だけで飛んで、自分の命を救わなくてはならない。霧が出るという天気予報を聞くたびに、サン=テグジュペリは死の不安にかられ、落ち着きをなくした。上の言葉は、そういう死の恐怖をわかりやすく表している。死とは、自分にとってはすべてが終ることの、恐怖なのだと。