ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 年賀状俳句

会いたしとある絶筆の賀状かな (ながさく清江)
まだ生きてるぞ 年賀状の面構え (蔵巨水)

雑誌から拾ってきた年賀状に寄せた俳句だ。これまでは年賀状なんてめんどくさいばかりだったのだが、大きな病気などをした後だと、一枚一枚の重みがすこし変わってくる。たくさんの賀状のなかで死ぬまでに本当にまた会える人は4割くらいじゃないかしら、とか、この人と私はどっちが長生きするんだろうと考えてみたり、「こんど会いたいですね」は「わざわざセッティングをしないとあなたとはもう会えない関係なんですよね」の意味だと思ったり… とくに年配の人だと、これが最後の接点かもしれない、なんて思いながら眺めると、しみじみしてしまう。相手もまた、私の病気を知っていたりすると、「ああ、とりあえずcypresはまだ生きてるんだ」、と思ってくれるんだろうな(ちくしょう、まだくたばってないのか、だったりして)。
みなさんちゃんと気持をこめて賀状を書かれているのには頭が下がる。私なんかはついめんどくさくて、年配の人には「お世話になりました」、目下の人には「お元気で」、ばっかり。形式的になってしまうのなら、いっそ書かなければいいのに、と思うが、なかなかやめられない。年賀状はその人の対人関係のバロメータ、というのは本当だなあ。