ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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引き続きどうぞよろしくお願いします。

 だらしなくがんばる

乗り越えてません。
そのまま背負ったまま
だらしなくがんばっています。

タレントの山田邦子さんも一年半くらい前に、あの有名なS病院で乳がんの手術を受けたそうだ(両側多発だそう)。それで、患者を励ますために、芸能人の仲間を集めて合唱団を結成してチャペルで歌う、という特集を、今NHKで放映していた。彼女の、強がったり、理想主義的でないところは、好感がもてた。へろへろになって、斜めにとぼとぼ歩きながらも、やるべきことをやる。かっこよくはないけれど、そんな気負わない姿勢は必要だと思う。
ということで、美談なので、とりあえずケチはつけないでおこう、と思ったんだけれど・・・それで、歌った歌が「大きなのっぽの古時計」ってどうよ?あれ、おじいさんが死ぬ歌。しかも時計がおじいさんに殉死しちゃう歌。がん患者を励ますために歌う歌ではないような・・・。たぶん、歌詞なんかどうでもいいから、みんなが「しみじみ」して泣ける曲にしないと、番組的に絵にならない、っていう判断だったのだろう。「赤とんぼ」も歌ってたし。泣かせるために歌ってる、あるいは有名芸能人が励ましてやってるのよ、のノリだったら、よけいなおせっかいだわ、と思う(S病院のクライアントだって、素人の赤とんぼに感激するような、低い文化レベルではあるまいに)。相手の気持ちを想像し、そういう細部に神経が使えるようになって初めて、ほんもののがん患者だと言えるのではないだろうか。
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