ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

食道

 四十九日の海

父の四十九日に行ってきた。線香の煙と木魚のポクポクという音に全身を満たされながらお経を読むのも悪くない。もともと何教であるにせよ、スピリチャルな話は好きだ。 その後お墓の雑草を抜いてきれいにし、墓石に水をかけるとすっきりした気分になる。これ…

 三日目

葬儀当日。近親者だけのつもりだったのに、面識のない仕事関係の人が来ている。どうやら斎場の経営者が仕事上の知り合いだったらしく、自発的に来てくれたらしい。返礼も何も用意していなかったのに。やれやれ。世間は狭すぎる… 哀悼の意を表してくれるのは…

 二日目〜打ち合わせ日〜

通夜は行わず本葬のみの予定だった。法律上死後24時間以内は火葬できないので、二日目は打ち合わせに充てて、三日目に本葬することにした。弟も私も仕事があるし、遠隔地に住んでいるのでなるべく少ない回数で終わらせたい。 父自身は法事が大好きな人間で、…

 当日のこと

父とはすっきりしたかたちで別れられたように思う。だが死〜葬儀というのはスピリチャルな体験どころか、明白なビジネスなのだなあと実感させられた。おかげであまり感傷的にならなかった。少しずつ時系列でまとめてみる。 父はしばらく自宅で悠々自適の生活…

 父入院

その後の父の様子をまとめておこう。 こちらで手配した地元のJ病院にいかず、ほかの病院に行ったり、なぜか耳鼻科にかかったり(食道がんだと説明されたのに、喉が痛いので耳鼻科マターだと思っている)、放浪していた。だが先週、呼吸が苦しくなったとのこ…

 自業自得

父は昨年秋の退院以来、地元で悠々自適の生活を送り、すでに半年が経つ。半年以上QOLの良い状態で時間が稼げたのだから、根治ではないにせよ、G病院での治療は効果を奏したと言えるだろう。 しかし昨日電話したら、こんなことを言っていた。「I病院で検…

 退院後の父

父のことを書いておこう。退院時は「独居なんてとんでもない」とK病院の看護師さんたちに大いに心配されたが、地元に戻って案外元気に生活している。やはり住み慣れた家が良いのだろう。役場の給食宅配サービスを申し込んでおいたが、それも不要だと断って…

 外来終わり

都心のK病院での父の診察に同行した。albの数値もぐんと上昇し、栄養状態や体調はすごく良いようだ。今は好きなものがなんでも食べられるのでうれしい、と言っていた。先日電話したときは機嫌が悪くて怒り狂っていたが、今日はにこにこしている。うーん、気…

 受け入れ病院決定

一番の懸案だった地元の受け入れ病院が決まった。私が候補にしたJ病院にK病院のソーシャルワーカーさんが交渉してくれて、病状や今後をふまえた上で受け入れの返事をくれたとのことだ。たいへんありがたい。たぶん敏腕のSWさんだったのではないか。 チキ…

 ケアマネ契約

父を地元に戻し、行政サービスの援助を受けることとなった。要支援1という認定は低いと思っていたが、これがあるだけでルーチーン化した行政対応が受けられるので、介護保険の認定は取っておいてよかったと思った。 包括支援センター(以下包括)からケアマ…

 父退院

まだ五分がゆではあるが食事もとれるようになったので、日曜日に父は退院となった。放射線外来通院期間も合わせると全部で二ヵ月半の滞在となった。けっこう長かったなあ。手荷物など持てそうになかったので、病院から宅急便で送った荷物が2個、私の自宅から…

 検査結果

父のケモラジの検査結果がわかった。 ケモをやる場合は1、2週間おきにマーカーをとるのかと思っていたが、治療終了から一ヶ月後にCT、内視鏡、マーカーをまとめてとるらしい。マーカーの保険適用が1ヶ月に3種類のせいなのか、ラジも併用の場合は薬剤の治療…

 サイコ○ス類型

父の予定した治療は一通り完了したが、まだ炎症が治まらないので停食状態。食事が通常に戻ったら退院になりそうだ。 退院後のことを弟と相談した。地元に戻して、今後は地元行政の力を借りて生活してもらう。入院中に介護申請をした結果、要支援1に認定され…

 停食

放射線の影響が一番強く出るのは照射開始後一ヶ月くらいらしい。そのため今は食道の炎症が激しく、停食扱いになっている。ところが父は、看護師の目を盗んでは売店に菓子やパンを買いに行って食べていることがわかった。「あれ?食べていいの?」と聞くと、…

 「たいへんだ」

けさ8:30頃携帯が鳴り、父の声で「すぐに来てくれ、病院がたいへんだ」。 夜中に大暴れして備品でも壊したのか、と慌てて病院にかけつけると、なんともない。看護師どうしが喧嘩をしているので病院がたいへんだ、という妄想による電話だった。寂しくて来てほ…

 せん妄

父が再入院してほっとした翌日、先生から電話があった。 栄養カテーテルは、心臓に放射線をあてているため首側も心配なので腕側につけたとのこと。はいはい、それは問題ありません。 それからもうひとつ、熱が出た影響か、一時的にせん妄の状態です、と。い…

 行方不明?

父には携帯を持たせたのだが、使いこなせず、連絡がつかないときがある。らくらくホンをわざわざ購入したが、使い勝手が悪く、♯キーを押すとすぐにマナーモードになってしまい、音が聞こえなくなる。火曜日に電話しても通じなかったので水曜夜に直接マンショ…

 ワンタキソテール

お盆が休めなかったせいで、その後の仕事がたまってしまっていた。もう九月なんだなあ。 さて。父はあさっていったん退院することになった。 サブ主治医の先生とお話していたら・・・ 「もういつでもいいですよー。週一回なので放射線と一緒に通いでできます…

 父ケモ

車ぶつかり騒ぎで動揺していたが、今のところ後遺症もなく、ようやく気分が平常モードに戻った。足首の打撲が心配だったが、今日は2週間ぶりにバレエの練習にも行ってみた。頭の中がもやもやしているときに、体のことだけに集中するのは、よいなあ。運動が無…

 受け入れ

昨日、今日と新しい病院(以下「K中央病院」とする)に行ってきました。父はこちらで治療してもらえそうです。このかんご助言、ご心配くださったブログ仲間すべての皆様に感謝いたします!新しい消化器の主治医(以下「T医師」とする)に紹介状一式を渡す…

 紹介状

ようやく地方総合病院でW医師の紹介状を受け取ることができた。厳封されていたが、会計に行く際に、事務方保存用だろう、文章の控えをホチキスで仮止めしたものも渡され、そのホチキスの隙間から内容を覗くことができた。よし、とトイレの個室で読む。 ひど…

 情報は誰のもの

父は82歳で田舎で独居している。これまで無病息災だったし、子供たちも忙しいのでお互い干渉せずにやってきた。ところが今回がん告知で呼び出されてしまい、関わらざるをえなくなった。話してみると、もう事務能力がなくなっている。年をとるとはこういうこ…

 父のこと・・・

今田舎から帰ってきた。父の食道がんの宣告に同伴していた。80歳を超えた高齢だしヘビースモーカーなのでひとつくらいがんがあってもおかしくないが、本人は「うちはがんの家系じゃないのになあ」と不思議がっている。 いえいえ、娘さんがすでに二つもやって…