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 受け入れ病院決定

一番の懸案だった地元の受け入れ病院が決まった。私が候補にしたJ病院にK病院のソーシャルワーカーさんが交渉してくれて、病状や今後をふまえた上で受け入れの返事をくれたとのことだ。たいへんありがたい。たぶん敏腕のSWさんだったのではないか。
チキンW医師のいた地元総合病院は、県内とはいえ、父自宅から車で3時間かかるので候補には入れなかった。そろそろ自家用車も使えなくなる。タクシーでこの距離を定期的に通うには経済的負担が大きすぎる。
J病院は父自宅から至近の総合病院で、通院バスも出しているし、訪問介護も行っており、地元の包括と緊密な連携を行っている。今後は食道がんの積極的治療は行わないので、技術的にもこの病院で大丈夫だろう。(K病院の若手医師いわく、胸部上側なのでステントを入れると喉が痛くなるでしょう、胃ろうについては誰でもカンタンにできます、とのこと)


「紹介状をもってJ病院の外来に行くように」と父に電話した。J病院の話は以前から伝えていたが、父はすごく不満な様子だった。
「K病院の受診予定があるし、薬もまだたくさんあるし、そのJなんとか病院なんて専任の医師もいない田舎の三流病院だろう・・・」と文句たらたら。都会のど真ん中にある高層のおしゃれなK病院に2ヶ月以上いて、ここが自分のステータスにふさわしい日本一の病院だ、と思い込んでいる。「毎月新幹線に乗ってでもこのK病院に通いたい」と主張していたが、交通費や宿泊費をどうするのか。日付もしばしば勘違いし、電車の時刻表も見れない状態で、どうやって外来に通うのか。私が仕事を休んで同伴するしかないが、そんなことできるはずがない。
現実にはがん難民になりかねない立場なのだから、受け入れ先があっただけでものすごくありがたいことなのだが、本人にはそれがわからない。もしJ病院とも決裂したら、どこも見てくれない。食事もとれずに一人で苦しまなければならない。何度説明しても、そういう先のことが理解できず、見栄だけでK病院に固執する。友人たちにも病院名を出して、大いに自慢している。くだらない。
(病院が自分のステータスになるっていう感覚は、私にはよくわからない。勤務先とか学位とか資格とか、自分が努力して勝ち取ったものならば自慢するのも結構。だが不摂生の結果の病院が「どこ」であるかなんて、自分の本質とは関係ないではないか。でもK病院の患者を見ていると、けっこうプライドの高い人たちが多い)

ともあれ、「ケアマネ」と「受け入れ病院」を決めたので、私の義務は果たし終わり、満足している。今週のK病院の外来は私が父に同伴して、これ以降の外来予約は不要である旨を告げる。K病院、J病院、地元ケアマネ、包括、この4者間で転院の件が申し送られ、了解されたのだから、父がなんと言おうと転院するしかない。「今後は地元に戻す。万が一間違って父が一人でこのK病院に来ても受け入れず、家族に連絡してほしい」旨を紙に書いて、医師に伝えてある。

ケアマネには携帯番号しか伝えていなかったが、SMSで私にいろいろな連絡をしてくる。子どもの同意のうえで進めたいらしい。そこでさきほど、SMSで、受け入れがJ病院に決まったことと、父本人も子どもの介入を好まないので今後は全部そちらに任せる旨を伝えた。