ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 退院後の父

父のことを書いておこう。退院時は「独居なんてとんでもない」とK病院の看護師さんたちに大いに心配されたが、地元に戻って案外元気に生活している。やはり住み慣れた家が良いのだろう。役場の給食宅配サービスを申し込んでおいたが、それも不要だと断っている。家では好きなものが食べられるのでうれしいらしい。何か送ろうかと言っても、正月に年始でもらった鮭や数の子が食べきれないので何もいらないと答えていた。はいはい、贅沢なことで。
入院時はせっせと定番のにんじんジュースやかぼちゃスープを作って持参したが、私のいないときはコンビニでお菓子やら天丼やらを大量に買って食べていたんだもの。他人の食生活を変えさせることは無理だと実感した。まして老人の場合、習慣を変えること自体難しい。しかも「絶対治るぞー」というオーラを漂わせている働き盛りの患者と違って、たぶん治らない、または治ることを期待できない高齢者の場合、食生活を変える必然性は理解できないだろう。栄養その他の食べ物リテラシーも皆無だろう。自分とは違うのだ。だから食べられるうちに好きなものを食べて、痩せないでくれれば、それでいいと思う。
なお私には診断時に禁煙したと言っていたのに、息子いわく、私のいないところでは吸っているらしい。もういいや。勝手にして。
膝を打ったとかでますます外出しなくなっているが、お手伝いさんがいるのでなんとかやっている。もし寝たきりになったら、そこはケアマネさんの腕の見せ所だ。介護保険の最近の改定で、ホームよりも在宅介護を支援する方向になったのだから、なんとかなるだろう。現実にはホームにも入れず、家族の支援も得られない高齢者は相当数いるはずで、そのためのノウハウの蓄積は役所にあるはずだ。