ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 検査結果

父のケモラジの検査結果がわかった。
ケモをやる場合は1、2週間おきにマーカーをとるのかと思っていたが、治療終了から一ヶ月後にCT、内視鏡、マーカーをまとめてとるらしい。マーカーの保険適用が1ヶ月に3種類のせいなのか、ラジも併用の場合は薬剤の治療効果測定がし難いせいなのか。
主治医の代わりに若い先生が丁寧に説明してくれた。CTでは腫瘍はかなり小さくなっており、食道の通り道の穴も再びきれいに開いた。両側それぞれ直径2cmくらいだったリンパも半分ほどに縮小したが、通常は5mmくらいだそうなので、まだ大きい。このリンパ浸潤のためにステージIIIとなっている。内視鏡では、腫瘍ははっきりと目視できないくらいにきれいになっているが、隆起や陥没があったりするので、ここに腫瘍が残存していると推測される、とのこと。それから白っぽい箇所が多く、これはまだ炎症が続いているためらしい。
根治には至らなかったが、かなり腫瘍は縮小したので、時間稼ぎという目的は達成できたように思う。「1/3は治り、1/3は一時的に良くなるが再び大きくなり、1/3は効果が出ない」そうだが、その二番目には入ったのでまずまずだ。現時点では遠隔転移はない。余命は6ヶ月から2年でしょうとのこと。肝転移などがあればもっと早くなることもあります、と。父には「かなり小さくなったよ」とだけ、伝えておいた。
若い人であれば、ステージIIIならば術前ケモの後に手術が普通。ケモラジの後に残存がある場合はサルベージ手術で食道近辺をごっそりと取り去る。だが、高齢者の場合はこれから手術というのも無理がある。やるとしたら比較的負担が軽いTS-1でしょうね、という話だった。
だが医者も積極的な治療は勧めず、家族側も望まなかったので、これで退院することとなった。手術と比べれば圧倒的に楽なケモラジで、吐き気も脱毛もなかったとはいえ、入院中にせん妄状態になったり、炎症のための絶食で苦しんだりしたのを見ていたら、高齢者にこれ以上の治療を施す気分にはなれない。また、一度入院生活に入ってしまうと、どんどん生命力が失われて、入院が長引き、いずれは寝たきりになってしまう、という高齢者の怖さも目の当たりにした。入院前は、洗濯や買い物などの身の回りのことは自分で難なくこなしていたが、今ではそういう気力も体力もなくなっている。
さて。あした退院手続きをしにいってくる。治療結果自体は想定通りだったので、あまり気にしていないが、むしろ退院後のことやお金のことでゴタゴタしそうだ。そちらはまた報告させていただく(というか愚痴る、かもしれない)。
このブログ上でアドバイスくださったyoccyannさん、sinkoさんにも、心からの感謝を!