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 LH-RHアゴニスト製剤の選択

LH-RHアゴニスト製剤は卵巣機能を抑制し女性ホルモンの分泌を抑える薬だ。現在私はリュープリンの3ヶ月製剤を使用しているが、新しく変わった主治医から、ゾラデックスの方に変更することを勧められた。その理由はシンプル。ゾラについては統計的なデータがきちんとあるが、リュープリンにはほとんどないということだ。
医者から見れば、3ヶ月に一度の診察が1ヶ月に一度の診察に変わって手間が増えるにもかかわらず、こういう助言をしてくれるのはほんとうに良心的なことだと思う。以前の主治医の二倍くらい、いいと思った。ちなみに、以前の主治医は、乳がん学会の「認定医」でしかなかったが、今度の主治医は「専門医」の資格をもっており、そのことも信頼の根拠になる。
さて、がんの治療は、いかに理屈がすばらしくても、根本的に未解明な部分が多すぎるので、唯一頼りになるのは「それを受けた人の5年後(10年後)の無病率や生存率」(無病率<生存率)だけだということは身に沁みてわかる。だから私もそうしたデータだけを頼りに考えてきたが、うーん、それにしてもリュープリンについての統計データがほとんと無いとは知らなかった。「外車と国産車くらいの違いだと思っていたのですが」「武田が販売してますが、リュープリンも国産というわけではないです。ほら、遣唐使の時代に、日本人が大陸にわたって、ありがたがってたくさんのお経をもらってきたでしょ、あんなかんじです」
要するに、効果を確かめずに、日本では惰性で多くの病院がリュープリンを使っているが、それが確実だという保証はないということだ。うーん。始める前に言ってほしかった。これからゾラに切り替えるか否か。だが、そのためには毎月特定の曜日に病院に行かなければならないので、こちらの仕事に支障が出る。少し考えなくてはならない。


ゾラデックス       リュープリン 固体(投与ロス少ない)  液体(不正確?) 痛め(針太し)      あまり痛くない(針細い) 1ヵ月ごと        1ヵ月・3ヶ月 統計データあり      なし