ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 化療開始

午前中仕事をした後、病院へ。
非人間的な苦しみや不快感があるのかと思ったが、なにもなかった。拍子抜けしたくらいだ。M気分で萌えていたのがよかったのか。それともまだまだこれからつらいのか。
吐き気は、胃そのものがやられるわけではなく、脳の中枢が直接刺激されるためらしいので、胃をからっぽにすれば大量物を嘔吐することはありえないし、胃を刺激しなければ吐き気は相対的に少なくなると考えられる。
全身60兆個の細胞のうち、100個くらいのがん細胞は死んだような気がする。それだけで軽快な気分だ。ざまあみろ。かつて直径1センチの塊だった患部の約1億個のがん細胞のうち、現在全身を経巡っているのは100万個くらい。血液から出て外に着床する確率を1000分の1とすると(平岩氏は1万分の1だといっていたが)、1000個くらい。そのうち100個くらいが死んだことにしよう。ACの再発抑制率は40%くらいというから、1クールで100個殺せば4クールでちょうど400。残りの600をホルモン剤で叩けばなんとかなりそうな数字だ。
以上が私の勝手なイメージ。
ついでに正常な細胞も殺られるからって、それが何だろう。毎秒1000万個(?)の細胞が死滅し、誕生し、入れ替わっているのだ。いい奴と悪い奴は有象無象に入り混じっている。がんは全部殺したいがいい奴は一匹たりとも殺したくないなんて、世間の悪人はみな死刑にして、善人は幸福に、悪人はみな地獄で善人は天国に―――というのと同じくらい不自然な願望だ。アナログの有機体である以上、そして人の善悪や倫理もそうした有機体の身体という基盤の上にある以上、白黒分けることは本来的に無理なのだと考えたほうがいい。