ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

 「ご病気」様

教育テレビの健康相談を見ていた。ゲストの医者はまるで敬語が使えていない(年配女性なんだが、教養なさげ)。とくにイヤだったのが、すべての「病気」に「ご」をつけてること。「鈴木さんのご病気の具合は…」私たちが日常で使う、この程度の用例なら問題ない。だが、「橋本病というご病気は、ホルモンの異常のご病気で、このご病気の場合投薬による治療が必要です…」こうなると、すごくイヤミだ。
そもそも「ご病気」は、病人本人を敬うから「ご」をつけるのであり、特定個人の病気の場合に使用する。それなのに病気そのものにつけてしまうと、まるで病気そのものが人格化され、敬われているようで不気味になる。尊敬される病気って、そりゃ何だ?がんも「ご病気」なのか?
「がんというご病気は、体内環境の異常のご病気で、このご病気の場合、手術や投薬が必要です…」
やっぱりおかしい。百歩譲って、ちょっと珍しくて、かわいげのある病気ならば(「お犬様」のヨークシャテリアみたいに)、「ご」も似合わないではないが、あの陰険な増殖細胞たちに「ご」なんかつけてほしくない。
テレビでの「ご病気」の連発や、病院での呼び出し「患者様、田中様etc...」、いずれも「相手」のための敬語ではない。断言する。純粋に、使う側が、よく見られたいと思う偽善であり、ごまかしだ。「患者様とか呼ぶんだったら、3分間診療のために3時間も待たせるなよ。私にかしずいて、肩でももんでくれよ!」と、いつも思う。
ついでに言うと、紅茶を「お紅茶」と言う女は、例外なく苦手だ。必ず上品ぶってて、金持ちぶってて、鼻持ちならないやつだから。しかもなんか、「かわいい自分」に陶酔してるし。