ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

 化粧品は肌をこわす

宇津木龍一『化粧品を使わず美肌になる』を買ってみた。

洗顔はぬるま湯(メイクしていても純せっけんのみ)でOK
スキンケアのためには肌には何も塗らない(どうしても気になる人は浸透力の弱いワセリン)
メイクはクリーム、液体類よりも、おしろい、パウダー系がベター


お金のかからない結論なので(=どこの企業を利するわけでもないので)、たぶんこれが正しいのだと思う。「普通こうするものだ」という思い込み、あるいは「顔の皮膚こそ大事にせねば」と思って、化粧水、乳液、日焼け止め、化粧下地、ファンデ、などを次々と塗ったくる人が多いと思うが、お金の無駄であるばかりでなく、逆に皮膚を傷めることになる。実際見てみると、お手入れしたはずの顔よりも、放置している上腕や太ももの皮膚の方がはるかにキメ細やかで美しかったりする。ああ、ここも抗がん剤と同じマッチポンプの世界だなあ、とつくづく。
とくに日本は「赤信号みんなで渡れば怖くない」の国だから、みんなで化粧品会社を「潤し」つつ、自分の肌を乾燥させ、壊している。もっとも室内でも毎日日焼け止めを塗る韓国の女性も似たようなものかもしれない。
さて、何ががいけないのかを勉強のためにまとめておく。化粧品の成分は5種類。

1.油性成分
過酸化脂質に変化し、毛穴まわりで炎症を起こす
グリセリン炭化水素類、植物油、動物油、アルコール、シリコン油、脂肪酸エステルなど)
2.乳化成分
角質の油分と水分をとかし、肌バリアを壊す
(界面活性剤、保湿剤、湿潤剤、気泡剤、分散剤、消泡剤、希釈剤など)
3.皮膜形成剤(合成ポリマー)
肌表面をコーティングし、ターンオーバーを遅らせる
(**コポリマー、カルボマー、**クロスポリマー、**樹脂、酢酸/酢酸セルロース、PETなど)
4.防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤
常在菌を殺し、肌のバリア機能を低下させる
パラベン=メチルパラベン、プチルパラベンソルビン酸サリチル酸、BHTなど)
5.特殊成分
異物として炎症をまねいたり、肌を乾燥させたりする
(ホルモン(エストロゲンなど)、スクワラン、ヒアルロン酸、プラセンタ、コラーゲンなど)


はやりの「無添加」化粧品も4.の一部が無添加なだけであって、著者が最も問題視する2.の乳化成分は、液体やクリームには必ず入っている。本来混ざらない水と油を混ぜるために入れる界面活性剤が皮膚の表面をぼろぼろに壊していくらしい。
「しっとり」「うるおい」「浸透感」をうたう化粧品は、なんてことはない、「界面活性剤がたくさん入ってますよ」というメッセージだ。同じ界面活性剤を含む食器洗いの洗剤であれば、素手で使うと皮膚が荒れることを知っているのに、顔には毎日同じ成分を塗りこんでいる。考えてみたら怖い話だ。
「つやつや」をうたう化粧品も、合成ポリマー、つまりプラスチックのようなもので表面をコーティングしているだけだ。
うーん、見事に騙されている。あまりメイクやスキンケアをしない私でも、これはまずい、と痛感した。
化粧品を使わず美肌になる!