ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 シミと虫歯とガン

この三つは同じ性質のものだとつくづく思う。誰にでも生じるもので、ちょっとずつちょっとずつ増えていく。だが体内環境が健全であればほとんど増えないので穏やかに共存できる。逆に、皮膚や口内や体内の環境が乱れ、バランスが崩れたときには一気に増える。気づいたときには、ほぼ手遅れ。そこを削り取るくらいしか策はない。
発生の理由は、運命のいたずらだとか、遺伝だとか、体質だとか言われるけれど、違うと思う。だって誰にでも起きるんだから。自分の体内環境が狂っていたのが最大の原因だ。虫歯であれば、忙しくて歯磨きを怠ったり、ストレスで菓子などを食べ続けていたりすると、起きる。いいかえれば、そこの部分の環境を自分で直しさえすれば、もう起きない。
私はこれまでずっと、誤解をしていた。たとえばシミを防ぐには、白っぽいパッケージに入っている「UVなんとか」という名前の化粧品を塗ればそれでいい、それ以外に解決策はない、と思い込んでいた。無駄に化粧品にお金をつかった。効き目がないと、こんどはアメリカから直輸入した漂泊作用のある薬を試しもした。でも消えなかった。今だったら、わかる。肌によいビタミンBをきちんと摂取し(サプリメントは吸収が悪い)、また肝臓の老化物排泄作用を円滑にしてやる(煙草や酒がお肌によくないのはそのせい)ことが一番大事だし、効果的なのだ。他方、人が無知な状態にある限り、永遠に無駄なことにお金を消費させられる構造になっている。まして、「健康」や「美」のためだったら、ちょっとくらい高い価格でも仕方ない、という感覚をもたされてしまっている。いや、高くないと効き目がないような気にさせられている。
一番の健康法は、実はお金のかからないことなのではないか。早寝早起きとか、たくさん歩くとか、ストレスを背負わないとか、質素な伝統的和食とか、夜は(メラトニンの排出を促すために)電気を消して真っ暗で寝るとか。つまり原始人のような生活だ。でもそれを言ってしまうと製薬会社や食品会社が儲からないから、なかなか広まらないのだろう。
患者会に入って、治療法の通になって、医者とマニアックに議論して、「お母さん、死なないで」キャンペーンに参加したりするのが、「文明化された」、つまりハイソなガン患者だというイメージだが、実はそんなものになるより、ただの野蛮人感覚で「生を生きる」方が、はるかに健康にいいのではないだろうか。
ちなみに私は、シミを気にするのはやめた。UV対策はお金も手間隙もかかる。80歳まであたりまえのように生きると思っていた頃には、なるべく老化を遅らせたいと思っていたが、逆にあと10年や20年くらいなんだったら、お日様の下でのびのびした方が楽しいじゃないか。それに、KKK団みたいな黒づくめのUV対策マダムって、傍からみても不気味なんだもの。