ようやく連休の到来だ。誰にとっても4月は環境変化によるストレスが蓄積しているはずだ。お疲れ様です。
私はといえば、ちょっとひねっただけなのに足首を捻挫してしまい、２、３日動けなかった。情けない。家庭の問題も煮詰まってきて、無意識に不注意になっているような気がする。だから無意識を少し鍛え、改善しなければいけないと思った。
無意識といえば、呼吸だ。呼吸は意識と無意識の境界に位置するからだ。丁寧な呼吸ができるようになりたいと思った。ところが私はひどい前肩で胸部が圧迫されていて、いつも呼吸が浅くて、とぎれがちだ。リズムが崩壊している。脳の酸素もすごく少ないに違いない。
ティク・ナット・ハンという仏教系の瞑想の指導者がいて、eテレで一度見かけて興味をもった。本も何冊か出されているようなので読んでみた。いいなあ。こんなふうになりたいなあ。
大海原の表面にわき上がる波は、水でできています。ところが、波はときどき、自分が水でできていることを忘れてしまいます。〔…〕もし、波が始まりと終わり、上がり下がり、強弱といった概念にとらわれたならば、その波は苦しむでしょう。しかし、「自分は水である」と悟ったならば、ただちに状況は一変します。〔…〕今この瞬間にも、水そのものなのですから。
私たちの本質もまた、始まりもなければ終わりもなく、生も死もありません。自分の本質に触れる方法を知ったら、もう恐れることはなくなり、怒りも絶望も消え去ります。（『和解』より）
それから彼の唱えている瞑想方法を書いておく。
息を吸い、入ってくる息に気づく。
息を吐き、出て行く息に気づく。
息を吸い、入ってくる息を端から端までたどる。
息を吐き、出て行く息を端から端までたどる。
息を吸い、全身にくまなく気づく。
息を吐き、全身にくまなく気づく。
息を吸い、全身の緊張に気づく。
息を吐き、全身の力を抜く。
息を吸い、喜びを感じる。
息を吐き、喜びを感じる。
息を吸い、幸せを感じる。
息を吐き、幸せを感じる。
息を吸い、不快な気持ちに気づく。
息を吐き、不快な気持ちに気づく。
息を吸い、痛みに満ちた感覚を認める。
息を吐き、痛みに満ちた感覚を抱擁する。
息を吸い、不快な気持ちをやわらげる。
息を吐き、不快な気持ちをやわらげる。
息を吸い、つらい感覚に気づく。
息を吐き、つらい感覚を認める。
息を吸い、心の働きに気づく。
息を吐き、心の働きに気づく。
息を吸い、心を幸せで満たす。
息を吐き、心を幸せで満たす。
息を吸い、心を集中させる。
息を吐き、心を集中させる。
息を吸い、心を解き放つ。
息を吐き、心を解き放つ。
息を吸い、あらゆる現象（法）の無常を見つめる。
息を吐き、あらゆる現象（法）の無常を見つめる。
息を吸い、欲の消滅を見つめる。
息を吐き、欲の消滅を見つめる。
息を吸い、滅（涅槃）を見つめる。
息を吐き、滅（涅槃）を見つめる。
息を吸い、手放す。
息を吐き、手放す。
