ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 骨密度測定

エストロゲンには骨量を増やす役割がある。ホルモン療法で閉経状態になっていると、骨密度が低下する。というわけで、市が行っている骨密度検診を受けてきた。問診表の記載欄には、閉経前か後か、閉経後の場合「自然閉経」か「手術による閉経」か、手術による閉経の場合「子宮手術」か「卵巣手術」か・・・といった選択肢がある。自然閉経ではないが、手術による閉経でもないし、子宮や卵巣の病気でもない私が○をつける欄はまったくない。保険所側を混乱させるのも、私が詮索されるのも、面倒だったので、「自然閉経」に○をしておいた。
結果は1509m/sで、若年者の平均値の84%、同年齢の平均値の93%。骨粗鬆症の対象にはならないが、要指導領域だ。乳がんにかかる1、2年前に受けた検査では、同年齢の平均値の120%だったから、それと比べるとかなり減っている。ああ気をつけなければなあ。最近歩くと疲れやすいのは骨のせいかもしれない・・・
その後おまけでついていた個別の栄養指導がいやだった。保健所の栄養管理士っていうのは、公僕だという見かけ上の笑顔・やさしさと、公務員だというプライドと、骨診断なんかに来る老人や弱者に対する心中の軽蔑とが並存している。30代くらいの、煮ても焼いても食えない、「ちょっとあんた、なんか文句あるの」みたいな迫力と、「下手に出ればおしえてやってもよろしくてよ」という高飛車な態度の女だった。せっかく栄養士と話すんだから、(がんに効くという)ビタミンDは何に含まれてるんですか、と聞いてみた。ところが食品の名前すら即答できない。プリントをさして、「ほら、ここにお勧めレシピが書いてありますから。とにかくたくさん歩いてください」とはぐらかされた。
なによりもいやだったのは、ひたすら牛乳を飲めと命令されたことだ。カルシウムを含む食品はいろいろとあるが、「吸収率」は牛乳が50%と一番高いから、一番良いのだそうだ。毎日190CC飲んでください、と。吸収率50%について科学的な根拠があるのか、どこの論文のデータなのか、あんな水っぽいものでそんなに吸収率が高くなるのか、牛乳に含まれているホルモンが乳がんを発生させるという説をあんたはどう思うのか、悪化したら責任とってくれるのか、日本の厚生行政でホルモンの危険が野ざらしであることに公務員としてのあんたはどう考えているのか、厚労省雪印からワイロもらってるんじゃないか・・・などなどが私の胸中に思い浮かんだが、黙っていた。下っ端官僚の栄養士にそんなこと言っても、「はあ?」って顔されるだけなのがわかってたから。
乳がんの治療で、高いお金をかけてホルモン療法をしてエストロゲンを減らして、ついでに骨量も減らして、そいて牛乳いっぱい飲んで、ホルモン量を上げて、乳がんを増やして、もっと高いお金をかけて治療して・・・・こういう悪循環に陥っている患者は多いのではないか。いや、ダイエットでもなんでもそうだが、悪循環だからこそ無限に業界が儲かるので、永遠の循環を作り出さなければならないのだ。
ps.そういえば昔は献血すると牛乳パックをもらったなあ。あれも厚労省と牛乳業界が癒着している一例だったかもしれない。