ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

 「私たち」って誰?

前回のポスターについての続き。「乳がんでは死なない、私たちは誓います!」の「私たち」とは誰を指すのか。下のア〜エから選びなさい。
ア.女すべて
イ.乳がんに罹患していない女すべて
ウ.乳がん患者すべて
エ.当該患者会の会員すべて
オ.当該患者会の幹部の方々


ア.の場合
女性にとって、かくべつ乳がんが忌避すべき疾患であるような印象を与える。
イ.の場合
一般の人がわざわざ誓うようなことなのだろうか。そんなことを誓っても現状では20人に1人の割合で罹患する。検診や初期治療を受ければ100%助かる、という病気でもない。
ウ.の場合
ステージに応じて数%の比率で5年後、10年後に死亡者が出ているのが現実。誓う暇があったら、生活や体質を改善するべきかも。
エ.の場合
その患者会に入れば生存率が上がる(または100%になる)のかしら。それはどうして?気合?
オ.の場合
誓うのは自由だけれど、患者すべての総意であるような表現を使うのは問題があるのでは。会の私物化と言われるよ。

自分の主観で物事を運営するのではなく、「主体」の問題を吟味してほしい。それは状況の異なる相手(客体)一人ひとりを思いやることにもつながる。そういう想像力が、どこか欠如しているように感じられてならない。