面識はない人だが、こちらのブログが気になっているので紹介させていただく。フェミニストの明るい闘病記は女性の大学の先生の卵巣がん闘病記だ。同じ働く女性＆子持ちとして共感するし、体調が落ち着かれることを心から望んでいる。
ただし、あの上野千鶴子氏のサイト内にあり、「フェミ」を冠しているわりには、フェミとしては「ぬるい」と感じるのでひとこと。
たとえば、卵巣がんの原因が「1.妊娠数の減少、妊娠開始年齢の高齢化、分娩数の減少、分娩終了年齢の低年齢化 2.高タンパク、高脂肪食、3.女性の高学歴化、社会進出によるストレス」だというエラい先生のコメントがcypresは気になった。ま、ほとんど乳がんと同じ内容だが、３ってナニ？ ストレスががんの原因であることは認めるが、だからといって「女性の高学歴化、社会進出」という人生形態のみを取り上げて特定する必要がある？１の原因、というのならわかるけど。
こういう言説が、結果的に「女は高学歴・社会進出をすると病気＆不幸になる」→「だからやめろ、家庭で子育てしてろ」っていう男に都合のよいメッセージになるのだ。筆者の海老原さんも、こういうところをつっこんでいかなくちゃ！彼女も仕事のストレスと、子育てストレスの両方があったと書いておられる。それなのになぜ、女の場合は「仕事」だけがストレスにされてしまうのか？ 育児や家事や介護はストレスではないのか？夫や姑や親類縁者や隣人はストレスではないのか？
ストレスの原因なんて、いくらでもある。特定してよいのなら、こんなふうに書けるはずだ。
大腸がんの原因「1.ホモソーシャルなサラリーマン世界、2.業務より重要な酒のつきあい、3.低学歴と社内派閥によるストレス、4.不況と業績不振によるストレス」
前立腺がんの原因「1.ＴＶバラエティーの見すぎによる高カロリー、高脂肪食、2.ワインとステーキのグルメ生活、3.見得の張りすぎによるローン返済不可というストレス」
卵巣がん「1.嫁姑関係によるストレス、2.出世できない夫と成績の悪い子供によるストレス、3.ママ友どうしのグルメ三昧、4.ママ友づきあいによるストレス、5.キッチンドリンカー主婦の増加」
（上記は冗談です）
