ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 サブプライムって

いまさらなのだが、世界を震撼させているサブプライムローンがどういうことなのか、少しわかってきた。家など購入できないような低所得者層にローンを組ませ、家を担保にとる仕組み。たとえるならば、多重債務で首がまわらない人に、「おまとめローン」を組んであげますよ、といいつつ、その人の家や土地や生涯賃金をごっそり担保にとるような「親切さ」だ。しかもそのローンや権利そのものも投資の対象にして、二重に設けてしまおうという「狡猾さ」だ。ついでにいうと、ガソリンの価格高騰も、ガソリンの需要があるからでもなく、供給が少なくなったからでもなく、まるで必要としていない人が売り買いの取引によって儲けを出すためのもの。しかしその影響で、たとえば日本の末端の自動車ユーザーたちが高い価格に涙することになる。あるいは「株取引」ではなく、「株先物取引(株を取引するための権利を取引する)」とか、「為替取引」ではなく「為替先物取引」とか・・・
自由主義経済だからって、どうしてそこまで放置しておくのだろう。予定調和的に、富める者は冨み、貧しいものは貧しくなることをねらったのだろうか。アメリカには、確信犯的な悪意を感じる。たとえば医療保険もひどい。自由加入なので、加入していない人がたいへん困る、というような、単純なレベルの話ではない。そもそも医療費自体が、市場の競争原理で決定されるので、いい医者、最先端の治療ほど、べらぼうに高い。出産ですら、日本の平均39万円に対して、150万円なのだそうだ。まして、がんのような大きな病気で、いい医者にかかろうと思ったら、何百万という定価になる。それでは、保険に入っていれば安心かというと、そうではないらしい。保険の種類が超細分化されていて、それぞれカバーする範囲がものすごく狭い。「すべて」の病気に備えようと思ったら、10種類くらいの保険に入らないといけないらしい・・・そういえば、日本でも、乳がんの非浸潤ガンには保険がおりないとか、放射線照射50以上は手術一回分の保険金が出るのにそれを知らずに申請しない人が多くて保険会社が得しているとか、高額医療費制度も給与所得者は自動的に支払われるのに年金受給者は申請しないともらえないとか、いろいろな細かい問題があったのを、私は今となっては知っている。だが、病気にかかる前の人が、こんなサギみたいな状況を想像するのは、無理というものだ。その無理につけこみ、安心感をエサに、生保が保険をばんばん売りまくる・・・
が、おそらくは日本の比ではないような、ややこしくて気の狂いそうな条件でアメリカは保険を運営しているのだろうな、と想像する(1ミリくらいの小さい字で、○○の場合は該当しません、っていうのが何百も並ぶ契約書・・・)。なんかもう、一般の国民を食い物にしていいですよ、という指示をブッシュが出したんじゃないかな。彼は、イラクで戦争ができて、ビルゲイツみたいな人がもうかれば、それでいいんだよな。その程度の倫理観しかもたない人間を大統領にするような国なんだな、アメリカは。あらゆる金融・保険商品は、金持ちがもっと儲かるように、貧乏人は必ず損するように、できている。その原則を意識化しないといけない。
それはおかしい。それは病気だ。そういうことをみんなが言っていかないといけないような気がする。