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健康ブログであるような、ないような

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 まずは医療保険を

前回の記事で話題にした、荻原弘子氏の記事を、引用させていただく(一部省略、カッコは私のコメント)。なるべく多くの人に見てもらいたいので。

がん保険に入るより、まずは医療保険

がんは今や日本人が最も恐れる病気になっているようだ(「した」んです、保険会社がCMで)。そこで売れているのが、がん保険。しかし、本当にがん保険は有効なのだろうか(有効じゃない人が多いから、会社が儲かるんです)。
ひと昔前まで、「がん=死」という構図があった。だが、医学の進歩で、治る確率は高くなってきている(初期なら、たとえ再発したって、10年、20年後ですから、はい)。そうなれば、がん保険は必要なくなる。そもそも、がん保険は、がんで死んだり、入院したりしないと意味がない。脳卒中や成人病、女性特有の疾患を患ってもお金が出ないのだ(あたりまえのことだけど、わかってない人が多い)。
例えば40歳の男性が、1日1万円の入院給付金が出るアメリカンファミリーの生命保険(アフラック)の医療保険EVERに入り、長期入院特約を付けると、月あたりの支払いは6576円。同じアフラックで、入院日額1万円のがん保険フォルテに入ると、がんと診断されたら一時金100万円が出て、月3984円で済む。後者のほうが充実しているように見えて安いのは、がんにしかきかないからだ(3984が6576よりも安いから、という理由でがん保険を選ぶのって・・・そういえば、衣料の価格とかも、2980円とか3980円だと人は買う。約3000円なら、「毎日コーヒー 一杯分だから」という自己弁護が通用する金額なのだ)
人間は、いつ、どんな病気になるかわからない。ならば、がんにしか適用されないがん保険より、まずはどんな病気でもお金が出る医療保険に加入するべきだろう。そのうえで、とりわけ心配なら、がん保険に入ればいい。(『エコノミスト10/21特大号』p.86)

がん治療の進歩を、「製薬会社」は願うが(薬が売れるから)、「保険会社」は願わないんだな。悲惨に死んでほしいわけだな、保険がもうかるから。そうか、だから抗がん剤のつらい治療中の人を積極的にテレビに映して、一般人の危機感を煽るわけだ。
さらに、せっかくがん保険に入り、せっかくがんになったのに、告知を受けないばかりに保険が無駄になる可能性も、荻原氏は指摘している。年配の人が入ると、家族が病名を伏せたりして、結局保険の恩恵を受けられない=会社のぼろもうけ になるわけだ。がん保険に入る以上は、「ぜったい告知されるぞ!」と家族や医者に宣言しないといけない。