ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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ヘルスケアな一日

昨日は貴重な平日のオフ日で、子供も田舎に出かけていて不在だった。期せずして自分の体のためだけに一日を使うことができた。たまにはこういう時間とお金の使い方をしてもいいんじゃないかな。細かいけれど書いておく。
はじめに婦人科検診だった。乳腺は10年が経って「卒業」してしまったので、3割負担の保険診療では検査を受けられない。一番安いのは市町村のがん検診だが、地元の怪しい産婦人科で検診を受けたり、大勢で検診車に乗って精度の低い検診を受けるのも嫌だなあ、と思っていた。そこで都会のしっかりした有料のクリニックに行ってみた。そこの乳腺検査は、(よくわからないが)トモセンシスがあってリアルタイムで画像チェックができた。結果も当日聞くことができ、担当は乳腺医ではなくて放射線医だった。「マンモとエコーは毎年両方するべきですか?」と聞いてみたら、マンモは石灰化を知るのに有用、エコーは術者の技術に左右されるが小さな結節を発見するのに有用といった説明が返ってきた(=下手な医者の場合は見落としが多いからムダ)。昔の乳腺の放射線治療が呼吸器のがんの発生の原因になりうるか、という質問をしたら、縦隔に患部がある若い患者のような場合は可能性があるが、私の場合はあまり関連はないのではないか、と言われた。若い場合は放射線への感受性が高いらしい。ともあれ、乳腺も子宮系もまったく異常なし、との結論だったのでうれしかった。(自分でも「卒業」した気分ではいたものの、ちょっとしたストレスで術側の胸の神経痛のようなものが発生し、その度に心配になっていた。またホルモン療法を受けると子宮がん系の発症率が上がるので、不正出血があったときはかなり気になった)
その後はリフレクソロジーで一時間の足裏マッサージ。中国式の痛た気持ちいいタイプなのだが、私が顔をしかめているのを見て、術者が「弱くしましょうか、言ってくださいね」と声をかけてくれた。うーん、少し痛い方が効くはずだ、などと思って、私はいつも我慢していたのだが、そうか、我慢する必要はどこにもないんだ。痛くないこと、つまり体にとって気持ちがいいことの方が重要なんだ。私はどうもマゾっぽいところがある。そんなことを考えながら寝転んでいた。
その近くに8階建てのサプリ会社のビルがあって、無料で健康診断などをやっている。ついでに寄ってみた。
○指先にクリップをはさんで診断する血管年齢は実年齢より4歳上。うーん。私はLDLだけ基準値超えてるから、要注意だなあ。
○ひじ近くの皮膚を使って測定するAGEs Readerによる最終糖化生成物は実年齢より7歳上。標準より良いとは思っていなかったが、すごーく悪いわけでもないので、まあこんなものか(店員は危機感を煽ってサプリを買わせようとしていたが)。なお、この糖化度は一生の積み重なりなので、絶対に数値が下がることはないそうだ。あとは上昇を抑えるだけだ。糖化と酸化は「こげ」と「さび」に相当し、人間を老いさせたり病気にしたりする二大要素だとのこと。
○両足の体重のかかり方を調べたら、著しいかかと重心だった。理想は親指付け根と小指付け根とかかとの三点重心(そして全体としてはくるぶし下のウナ)なのだが、やっぱりそれができていなかった。かかと重心だと、踊りで方向転換するようなとき、すごくハンデになる。家のなかでつま先で歩こうかな、と思った。それでも、4、5年前に計ったときは著しく左に重心が偏っていたので、それが直っただけでも立派なことだ…と自分をフォローした。
○左右の握力を測ったら、それぞれ20くらいで、70歳並、という数字がでた。小学校以来計っていなかったが、これが今日のなかで一番悔しかったかもしれない。力がなさすぎる。


最後にショップ店員が、お決まりのように「青汁」や「コラーゲン」を勧めてきたが、それは断った。(yoccyannさんならこれがどこの会社のビルかお分かりかもしれない)
それでも、自分の身体の癖や現状を図像や数値で見ることができるのは、たいへんプラスになる。「なんとなく」思っていても、なかなか改善できないからだ。本ばかり読んで健康情報を蓄えてもだめで、やっぱり、認知、修正、確認、といったプロセスを踏まないと人はいつまでも進歩しないもののようだ。

最近は子供の受験のことで煮詰まっていたので、子供から離れて自分の体のことを考えることができて、よかったと思う。クリニックの待合室にあった乳がん雑誌に、こんな体験者の言葉があった。

「ビフォアがん」は家族のための人生、「アフターがん」は自分のための人生、と割り切りました。


この人は診断直後にきっぱり夫と離婚したそうだ。すごい。