ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

 エストロゲンと動物性食品と乳がん


「知る権利」の話が出たので、『葬られた「第二のマクガバン報告」』から引用してまとめておこう。乳がんについては「体がエストロゲンにさらされていることが発症の大きな原因」。がんのイニシエーターは化学物質等だとしても、恒常的に供給されるエストロゲンがエサとして機能するので、エストロゲンを浴びる期間が長く量が大きいほど発症しやすい(たとえば初潮が早く閉経が遅いなど)。図は動物性の食事の場合と植物性の食事の場合のエストロゲン量の比較で、これを見るとなぜ肉や牛乳ばかり摂取していると乳がんになるのかがわかりやすく示されている。
だから動物タンパクや脂肪が少なく、未精製・未加工の植物性食品が多い食事はエストロゲン・レベルを下げる乳がんに限ったことではなく、プラントベース(=植物性)でホールフード(玄米や全粒粉など)の食事こそが健康の源だ、というのがこのキャンベルさんの著書の結論だ。
なお上記が該当するのはホルモン感受性プラスの乳がんの話だが、乳がんの7,8割はこのタイプだ。タモキシフェンなどのホルモン薬を飲んでいる人はホルモン感受性プラスだ。ちなみにタモキシフェンは人を太らせる副作用があるので、動物性の食事を続けて太り続けると(脂肪はホルモンを蓄積する)、かえって乳がんが再発しやすくなる・・・のではないか・・・理屈の上では。だからこそ上記のような知識と自制が必要なんだと思う。
医者がしてくれるのは薬を出すところまで。
その後の体内の変化は自分の責任。

ps.タモキシフェン自体は、がん細胞上にあるエストロゲン受容体と結びついてエストロゲンがエサになるのを防ぐ薬だ。これについてはまたこんど。
なお火曜日から1週間旅行です。
葬られた「第二のマクガバン報告」 (中巻)