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健康ブログであるような、ないような

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 乳がんの「原因」

昼のTBSのワイドショーを見ていたら、小倉恒子さんと乳がんの特集をしていた。小倉さんはご存知、乳がんにかかった女医さんで、本やブログで活躍されている。かなりたくさん再発されていて、ついに「余命1ヵ月」の宣告を受けられたらしく、さっそくテレビには「余命1ヵ月の女医!」テロップが。「花嫁」に続いて「女医」キター! 次は「バレリーナ」か「タレント」か。小倉さんにはもちろんがんばってほしいが、マスコミはこれ以上「余命もの」で儲けないでほしい。彼女にもしものことがあったとしても、美化しつつ利用するような映画は作らないでほしい。
ここで訂正。小倉さんのブログを読んでみたら、「余命1ヵ月」の宣告なんか受けていない。あと一年ないし6ヶ月と言われた程度だ。それなのにマスコミが勝手に「余命1ヵ月の女医」にしてしまった模様。小倉さんの妹さんがびっくらして彼女に電話してきたとのこと。おい、医者でも神様でもないのに、人の余命を勝手に縮めるなよ!ばかやろう。腹が立つ。

番組の論調は相変わらずで、「乳がんは死亡率が高い」「検診を受けないから死ぬのだ」という単純化。(真逆の説もあることを私は知っている。マンモグラフィーがかえって乳がんの原因になっているとか、初期診断を受けたストレスで免疫が落ちて再発するとか・・・)欧米諸国は発症率が減ってきているのに、日本だけが増えている、その事実だけ指摘しておいて、理由を述べない。
でもちょっとびっくりしたのが、コメンテーターの医師の踏み込んだ発言だ。乳がん原因は?という問いに対し、普通は「食生活の欧米化」でお茶を濁すのが相場だが、彼ははっきりと言った。「つまり、肉や乳製品に含まれる脂肪に蓄積されたホルモンの影響を長期間受け続けること」だと。漠然と「脂肪は健康によくない」と言うのではなく、乳がんのエサであるホルモンを含有するがゆえに脂肪がいかんのだ、ということをテレビで明言したのは、私の知る限り初めてだ。テロップまで流れたので、これが初耳のゲストたちはちょっと慌てて、「まあ、いろいろな説があるんですよね」と医師の発言を信じたくないそぶりだった。それはそうだろう。肉や乳製品をとっていない日本人なんていないのだから。それに腹回りに脂肪をたっぷりと蓄えた中年女性にとっては、空恐ろしい話だろう。
でも、初潮開始時期だの出産経験だのというライフスタイルによるホルモンの影響よりも、食生活によるホルモンの影響の方がずっと「長く」、「強烈」ではないか、と私は思っている。そういう研究をなぜ誰もしないんだろう。いや、しちゃいけないんだろうな。このお医者さん、もう、牛乳メーカーがスポンサーのテレビ番組には出られないだろう(笑。
ついでに、最凶さんが「プロパガンダ」の続編をどんどんかっとばしてくれているので、皆さまご訪問ください!