ergo sum

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 優越・所有・権力

伊藤公雄氏によると、ヘゲモニックな男性性には3つの志向性がある。優越志向、所有志向、権力志向だ。

優越志向とは他人より優越していたい、勝負に勝ちたいという心理的傾向です。所有志向とは、できるだけたくさんのモノを所有したい、しかもそれを自分のモノとしてコントロールしたいという心理的傾向。権力志向とは、自分の意志を相手に押しつけたいという心理的な傾向です。…それがもっとも顕著に現れるのが男女関係です。

そういう志向を、「情」という美名でごまかし、徹底して公私混同を行うのが、日本型の社会だなあ、とテレビで自民党の総裁選のはったりや、相撲の大麻疑惑を見ながら、思った。理事長を退いたとはいえ、辞めさせられたのではなく、「自分から辞めてやった」と力説し、かつては「各部屋の騒動は各部屋がとるべき」と言いながら、自分の部屋に疑惑が出たときは「親の情として子供(=力士)を信じてやりたい」と陶酔して、なんの責任もとらない北の湖親方。
いや、べつに相撲のことなんかどうでもいいのだけれど、日本の社会って、どこもまったく同じ構造だなあ、と痛感する。わが社も相撲部屋にそっくり。結局、権力のある人たちが組織を「私物化」しているから、いつまでも公平や正義の方向に開かれず、甘い汁を吸い尽くすんだなあ。発展途上国ほど、利益の私物化が顕著だというが、その意味で、日本はものすごく遅れた国だと思う。
相撲にせよ、自民党にせよ、そういう馬鹿な者たちに日本を「代表」させてるんだから。
男性学入門
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