ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 いってらっしゃい

山口真理子さんの『乳がんはなぜ見落されたのか』は、私が病気にかかって最初に読んだ本の一つなので、たいへん印象深かった。山口さんは産婦人科医による誤診から発見が遅れ、余命半年と宣告されたが、その後もがんばり続けた。面識はまったくないのだけれど、彼女のブログやMLで無事を知り、見るたびに力づけられていた。先月久しぶりにブログをのぞいたところ、ご主人の書き込み。2007年6月に山口さんは旅立ったとのこと。そのタイトルは「お先に失礼」。
患者でない人ならば、「6ヶ月」の余命が「6年」以上に延びたのだから幸運だった、などと思うのかもしれない。だが、そんな数字には何の意味もない。問題は、その6年間に山口さんがどれほど濃密な日々を送り、どれほど多くの力を他人に与ええたか、ということだと思う。私も力をもらった一人として、ここで感謝する。彼女の言葉の一つひとつには、迫力というか、重みがあった。そのお子さんたちは本当に多くのものを彼女から得たことだろう。彼女の言葉を、謹んで引用させていただきたい。

お母さんは子供にとっていつも、「太陽」です。
曇ったり、雨だったりすることもありますが、病気という試練を乗り越えた後、いっそう、子供達に強い光を当てることが出来る存在になりましょうよ。

いつかきっと「笑い話」になります。
病気で得た様々な経験を生かして、輝いた人生を送りましょう。
子供達もいつか、きっとわかってくれるはず。
「お母さん」という存在は、そういうものだと信じたいです。

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乳がんはなぜ見落とされたのか 「余命半年」の私にできること