オバマ氏が優勢と伝えられる。その彼に対する支持率が極端に低いのがヒスパニック系なのだそうだ。クリントン元大統領がヒスパニック系に人気があるのも一因だろうが、ジェンダー的な問題と同じように考えれば、なんとなく理解できる話だ。黒人もヒスパニック系も、一種のcolored(有色)なのだから、団結してオバマ氏を支持すればいいじゃないか、と思うのは、(逆に有色だという自覚を欠いている、つまり名誉白人の)日本人だけかもしれない。ヒスパニックにしてみれば、自分たちは「白人」なのだから、黒人の若造が運よく大統領なんかに上り詰めることは腹立たしい、と感じるのだろう。・・・そんなこんだで、人寄せパンダ的なヒラリーさんが(女性という部分が「パンダ」である)トンビとして油揚げをさらってしまうのかもしれない。
経済的、政治的に虐げられている者ほど、自分より下位層の者の出世を妬む。わが社の例で言えば、軽蔑され、隅においやられているようなマイノリティーの社員ほど、部下や新人に対して辛らつだ。部下を取り上げてやろうという意識をこれっぽっちも持っていない。というか、妬みだけで生きている。人材を育成するような業種でこれをやっちゃあ、おしまいだと思うんだけど。