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 「小池姉さん」って

(政治家に対して辛口です。ご注意ください)
出張や運動会で、ばたばたした一週間だった。テレビをつけたら自民党総裁選終盤の演説合戦。麻生氏いわく、「この難局をになう力をください」。「力」じゃなくて「票」でしょ。あるいは、「烏合衆参とはいえ、難局をになわせていただくのだから、責任はきっちりとります、中途辞任はしません」などと言うべきだった。かといって、石破氏のように「この命をかけて、国を守ります」と言っちゃうと、右翼そのまんま感が漂うだけだし。で、一番のけぞったのが、小池氏の「小泉父さんが築いた改革路線に、小池姉さんが、ちょっと優しさを加えて、守っていきます」発言だった。
日本国って、小泉元総理がパパなんだったら、あの、ちょくちょく変わる阿部や福田はなんだったの?ときどき遊びに来る、近所のイケナイおじさん?父親だけが女子供を代表するという家父長制社会、それ自体が時代遅れだ。あんたたちが古臭い家族ごっこをするのは勝手だが、それは私たちに見えないところでひっそりとやってもらいたい。「小泉チルドレン」という表現も不気味だ。小泉の七光りで、政治素人が要職につけたのは事実だとしても、彼らだっていい年をした大人なんだから、「子供」よばわりされて喜ぶべきではないだろう。個人レベルの義理を国政レベルにまで拡大させないでほしい。それほどに、小泉は偉大で、チルドレンは卑小だ、ってことを明示するだけだから。独裁国家の個人崇拝みたいだし。
ところが遠慮するどころか、ますますそれを発展させているのが小池発言。そもそも自分を姉御よばわりする女って、嫌いだ。「よっしゃ、その件は田中姉さんにまかしとき」なんていいながら、若い男の肩をびたびた叩く女がときどき会社にもいて、男どもの庇護本能をかきたてるらしいが、それもまた、性的魅力に代えて母性でもって男に媚びているという点では同じこと。小池のいう「優しさ」って、なんなのか、論理的に説明してほしい。自分が「優しい」と公言する女に、ほんとうに優しい人間はいない。赤ん坊や動物に対する同情を公言することで男に気に入られている「身ぶり」でしかない。
彼女らの使う比喩が、どれほどしもじもの国民に対して不快感を作り出しているか考えてみてほしいと思うが、多分無駄だ。まわりの政治家おやじに気に入られることに必死で、自分のやってることをまったく相対化できてないのだから。というか、権力の側にいると、権力=絶対 だと思ってしまうんだ。そういう愚かさが、腹立たしい。アメリカも歪んだ国であるとはいえ、オバマ氏の「ペイリンは豚に口紅」発言が示すとおり、少なくとも女性候補の虚構性にはみんながはっきりと気づいている。それだけでもずいぶんましだと思う。
てゆうか、虚構性を意識化してないから、日本の女は当然のことのように小池路線をまねしなくてはならないと思ってしまうんだろう。
ps.☆をくださった皆さま、どうもありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。