ergo sum

健康ブログであるような、ないような

はてなダイアリーからの引越しにつきリニューアル模索中。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

 AC2クール目

外来用の点滴室でAC2クール目を受ける。先客のおばあさん二人、おそろいの点滴をしながら仲良くおしゃべりしている。
「そう、これやるとあくびがでるのよね」
「そうそう」
「しかも寝たときよりも起きてやった時の方が増えるの」
「わかるわあ」
「やっぱり流れる速さがちがうんじゃないかしら。ちょっと看護師さん、このこと先生に言っておいてね。あくびの量が違うって」
「あと柴漬けが食べたくなるよのね」
「私もそう。べったら漬けじゃなくて、やっぱり柴漬けなのよね」
「あら、赤い点滴もあるのねえ。きれいねえ」
私のACに気づいたらしい。うふふ、いいでしょ。いちごゼリーみたいな色で気に入ってるんです、と心の中でつぶやいた。もっともがん専門病院なんかに行くと、皆が事情通だから、赤い点滴は忌み嫌われ、アントラサイクリン系の点滴は病状が深刻だと後ろ指さされるそうだ。
うちの病院はのんびりしているところがいい。あくびと柴漬けが副作用っていうのは笑ってしまうけれど。おばあさんたち、午前中の仕事を終えて戦々恐々としながら駆けつけた私を和ませてくれた。私の場合はさだめしバナナとヨーグルト中毒だ。