ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 赤白黄の謎

入院中、病室の入り口のネームプレートの横に、それぞれ赤や白や黄色の印がついていた。全く気づかなかったのだが、ある日親しくなった入院患者のおばあさんがそれを指差して、「これ知ってる?」と教えてくれた。「実は赤は手術直後か、かなり危ない人なの、黄色はそれなりに危ない人、白は大丈夫な人なのよ」と。「ほらね、あんたや私は白だから大丈夫なのよー」そう言われてほっとした。たとえ癌であっても、初期で、完治の可能性がある患者は白なのかあ、と勝手に納得した。またお隣の内科病棟には、6人とも全員赤の部屋があったので、うわあ、ここは意図的に末期の患者さんを集めているんだなあ、と半ば拝みながら通った記憶もある。
後日いろいろなサイトで知識を得るにつれ、わかったこと。あれは火災等の緊急時の搬出基準で、一人で脱出できる人、若干手助けがいる人、担架による搬出が必要な人、の三種を分けるものだった。だから寝たきり老人などのいる内科では、おのずから赤が多くなるというわけだ。
それにしても、重症度別にとらえる患者さんたちの想像力は、ほほえましかった。少なくとも私を励ますために伝えてくれたのだし。とりあえず私は白ということで、元気が得られたのだし。