(写真は龍王峡。エメラルドグリーンの川面が美しかった)
「コロナって、ただの風邪だよ。風邪ってのは、いろんな雑菌の集合だから」
そうつぶやいてから、息子はゲームセンターに遊びに行ってしまった。
この時勢にゲーセンに行くのはどうかと思うが、言っていることには同感した。
そもそも体外から侵入する可能性のあるウィルスなど、何万(?)種類とあるに違いない。
そのうちの一つが入るか入らないかで大騒ぎするのは大局的に見て馬鹿らしい。
仮に入ったとしても、他の何万種類とあるウィルスや菌たちと、もちつもたれつ、あるいは切磋琢磨したり喧嘩したりしながら、適当に生き延びたり、適当に消滅したりするだろう。
それだけのことだ。
万が一、そのコロナウィルスのせいで重篤化して死んだとしても、それは宝くじにあたるようなわずかな確率だと思う。
それよりも、不摂生や食習慣のせいで体内環境を悪くして、体内の細胞がグレる、つまり炎症が慢性化したりがん化したりすることの方が私には恐ろしい。
だからコロナに過剰反応してストレスをためたり、免疫を下げたりするのは百害あって一利なしだ。
さらには情報を活用しているつもりが情報に踊らされて、寒空の中を何時間も行列してマスクやトイレットペーパーの買いだめに向かうなど、もってのほかだ(とはいえ、トイレットペーパーが切れる恐怖は理解できる)。
人間はたくさんの細菌と共存してるんだ、とsinkoさんが昔教えてくださったが、大半の人は、自分は菌ひとつない「白」で、一方感染者は「黒」だと勝手に思い込んでいる。白から黒に移行するのが嫌だから必死になって防衛しているらしいが、そもそもあんた、白じゃないから。それから「黒」の極悪なイメージも、あんたが勝手に作ったもんだから。