ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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引き続きどうぞよろしくお願いします。

 修羅の森からの脱出

ご栄転のsinkoさん、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
こちらも近況報告を。4月から同業他社に移籍することになりそうです。ちょうど同じタイミングなのでうれしい。


今の職場はコネ人事が横行する旧弊な体質で、不祥事隠しもルーチンワーク。来年度の本社ビル立替については、当然のように特定業者と癒着して、相見積もなく決定。業者言いなりのレイアウトで、本社前のカエデの木も伐採との報告に、社員有志が勇ましく決起して「伐採反対」の意見書を提出。
でも、本質は「木」の話ではないでしょ?
社長の責任や意思決定の異常さを批判すべきでしょ?
でもそのレベルの批判には至らず、結局自己満足の抗議運動に終始。「木」を守れば、自分たちがエコでグローバルでインテレクチャルだと思ってる人たち。それがこの会社の大半。まさに「木を見て森を見ず」の会社だ。
10年前には不祥事隠しで社内が二派に別れた。被害者側についた私は嫌がらせを受けた。今実権を握っているのは、もちろんもみ消した側だ。「俺たちはスキャンダルから会社を守ってやった」と大きな顔。
内部対立くらいどの社にもあるだろうが、一番嫌だったのは自分の存在にいかなる尊厳も感じられなくなっていくことだ。寄り合ってお互いをおだて合っているグループに属さない限り、役職から外され、あいつは変人だ、頭がおかしい、と言われ続け、態度の端々に侮蔑や嫌悪を示される(とくに学歴・学位のある者に対する嫉妬が激しい)。すると自分自身がもつ自己像まで歪み始め、ほんとうに偏狭な変人になってしまう。そして、そういうことが自分の健康を著しく害していた。(いや、自分にきちんと自信があればやりこなせるのだろうけれど、私は自信がなかった)
一番嫌だったのは、乳がんのことを同世代の女性同僚にだけ打ち明けたら、彼女が会社中にそれを広め、cypresはもうすぐ死ぬ、と方々で噂されたことだ。心配するふりをして、なんの「悪意」もなく噂を広めた彼女は、当然のことながら現在「木を守る」運動の先頭に立ち、相変わらず自分が思いやり深くて優秀だと思っている。エコなら出世に響かないし、男受けもいいしね。


いい加減、逃げ出したかった。いっそ転職すれば?と昔sinkoさんが言ってくれたのも後押しになっている。だが、転職したい時はなかなか良い話が見つからないものだ。今のままで給料泥棒社員に徹しようかと諦めかけていたら、夏ごろに他社からお誘いがあった。私のこれまでの仕事を見た上でのお誘いだという。
転職のためにはコネが要るのかな、人付き合いを活発化させないといけないのかな、などと思っていたが、最終的には実力や実績なんだな、とくに女性こそ、実力と実績が最後まで生き抜く鍵なんだな、とつくづく感じた。素直にうれしかった。(男に媚びてお酌ばかりして生きるような女は、居場所はあるかもしれないが、最後までお酌係だろう)


きのうネットを見ていたら、右側乳房の乳がんは人間関係が原因で、左側乳房の乳がんは職場が原因だ、と唱える医者のコメントをみつけた。もちろん科学的根拠はないだろうが、左側乳がん発症の1、2年前に大きな職場ストレスがあってそれが腫瘍を増大させる…という説明に、まさに私のケースだ!と感心した。その場合は、医者いわく、転職すればすっかりきれいに治るのだそうだ。うん、それを信じよう。
嫌な環境とすっきり決別して、心身ともにさわやかになる。
幸い転居は不要で、今の職場よりも自宅から近い。しかも給料は1.5倍になる(新職場が景気良いからではなくて、現在の職場がブラックなだけ)。