ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 ふたたび

国立の合格発表の当日。見に行った息子から「×」という内容のメールを受信した。残念ながら不合格だった。
親としては奇跡の合格を願った一方で、あの勉強量の少なさや、自分勝手な態度(「僕は楽して受かりたい」「**の分野が絶対出るならやる。そうじゃなきゃやらない」「勉強しない方がかえって直感が冴えて点がとれる」「去年落ちたのは環境のせいだ」)を見るにつけて、これはちょっと、典型的な「落ちる子」のパターンだ、とは思っていた。
大学はそんなに甘くない。
合格した子がテレビのインタビューで「目から火が出るほど勉強しました」と答えていたが、そのくらいの気合がないとだめだと思う。結局、合格は、本人の意志と学問に対する誠実さだと思う。
うちの子は「○大生」になりたかっただけで、勉強が好きなわけではない。
自分の発表の前に、友達の合格祝いを主催してカラオケで大騒ぎ。
この脳天気のせいで、落ちたときは友達にも合わせる顔がなくて、自分を苦しめている。(私に似て自虐的なところがある)
一方で、発表前は「落ちたら死ぬかも」と親に対しては深刻ぶっている。
現在部屋に篭っている息子は、自分の弱さに気づいたのか、それとも相変わらず他罰的なのか、わからない。しばらくはそっとしておこうと思っている。


発表当日は一言も発せず、部屋に篭って、食事もしない。
二日目は部屋の入り口まで出てくる。
三日目はジェスチャーで返事し、お菓子なら食べる。
・・・古事記の天岩戸みたいだな。


一浪というチャンスを自分で活かせなかったのだから、二浪は絶対にさせない。これが親の方針だ。
もはや後期日程で別の国立を受験する意欲もないそうなので、親が慌てて私大の入学手続きを行った。理工系の生命化学科。(予備校の仲間たちは、後期で医学部にチャレンジするケースが多いが、それもいやだという)
私大としては最難関の良い学校だと思うが、本人が馴染んでくれるだろうか。一生学歴コンプレックスを抱えて屈折されたら悲しいな。
「×」に対して、「君の価値を決めるのは大学名ではなくて、君自身だ」とメールを返しておいたのだが、通じているのかな。
いますぐでなくていいから、いつかわかってほしいな。