今日はCTの結果を聞く日だった。開口一番、「大丈夫ですよ、大きくなってないですよ」とうれしい一言が先生からあった。マーカーもほぼ前回と同じで、少なくとも上昇傾向はない。ほっとした。
前回のCTは気合で（？）現状維持にもちこんだが、今度ばかりは自信がなく、けっこう悪夢を見たりしていた。増大傾向が少しでもあれば、開胸手術は必至だったから。おかげで次回CTの12月までは釈放された気分だ。もし心配してくださった方がいたとすれば、心から感謝します。
再発の有る無しというのは、気分で言うならば、「このまま日常が永遠に続くかのようにふるまえる」か、それとも「死へのカウントダウンが始まった」か、の違いだ。カウントダウンとなると、けっこう精神的にしんどい。時間を無駄にしてはならない、生に意味を与えなければならない・・・そんなことを考えるので、のんべんだらりとしていられない。その緊張感が、疲れる。
考えてみれば、本当はすべての人が「死へのカウントダウン」のなかで生きているはずなのだが、「健康」（＝とりたてて病気がないこと）のおかげで、それを忘れてのんびり生きることができる。これにまさる特権はあるまい。そういう気分こそが、健康をキープするのだし。
ふう。とりあえずこの１、２週間は怠惰になりきって、だらだらと過ごすことにする。思いっきりだらだらしてやる！寝転がってセンベイを食べながら、くっだらない洋画劇場を見まくってやる（大嫌いなアメリカのカウボーイものとか、ジョーズとか）！毛抜きや爪きりに1時間使ってやる！
ほへら〜〜〜
医者の話などは、またこんど。
と思ったら、息子がひとこと。
「あのね、そーやっていつもだらだらしてるから、病気になるの。もっと、しゃきっとして仕事しなさいっ！」
いや、人目にはいつもだらだらに見えるかもしれないけど、緊張感を内包した抑圧性・無気力・欝的ダラダラと、「ほんとのダラダラ」と二種類あるのよ・・・と言いかけて、やめた。
とりあえず、息子の「駿台模試」も私の結果もまあまあだったので、お互いめでたしめでたしということで。
