ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 背中のしこり顛末

背中の小さなしこりがずっと気になっていた。がんではないと思う理由は以下の通り。1.そんな場所に再発・転移しない 2.ひきつれ(えくぼ)がなく、まわりとの癒着がなさそう 3.先日CTをとったばかりで異常なし。
一方、がんではないかと思う理由は以下の通り。1.とても硬いしこりで、乳がんを発見したときとよく似ている 2.少しずつ大きくなり、数も増えてきている 3.いくら調べても該当する皮膚疾患がない。皮膚の表面というよりもっと内側だ。4.かたちが円形かやや楕円形で、リンパのかたちに似ていなくもない。
それで、最悪の事態としては、実は肝臓などに転移していて、それが背中に飛んだのではないか、と想像した。いやいや、このところ生きた心地がしなかった。
昨日ようやく決心して病院に行った。ところが担当医が夏休みで不在で、外科の別の医師に臨時でみてもらった。「いやいや、脂肪かなにかでしょう、これは心配いりませんよ」、と安心できる一言だったので、ほっとする。「では、皮膚疾患だとして、なんという病気なんですか?」ときくと、「さあ」。皮膚病のことはまったく知らないらしい。「とにかく、大きくなってきたりしたら、あなたの担当医に報告してください、はい。もちろん100%絶対良性だとか、絶対悪性だとかいうことは、残念ながら僕はいえないんですけどね。でもたぶん大丈夫ですよ・・・」
「100%〜とは言えない」この言い方は、責任逃れのためには便利だなあ。こんど仕事で使ってみようか。「御社に受注することが、100%不可能だとはいえないのですが、たぶん大丈夫だろうとは思うので・・・」
ついでに外科の掲示を見ると、今日みてくれた先生は、私が今日最後の患者で、来週からは1週間のバカンス! なるほど。はやく仕事を終らせたいだろう。終らせるためだったらなんでも言うだろう、と妙に納得して家に帰った。医者というのは高給のわりに勤務時間が長く、休暇が短い職業だから、彼らにとってお盆休みの一週間というのは、ものすごく、ものすごく、大事なんだろうと思う。デラックスに海外の海辺なんかにいくんじゃないかな。大切さを比率で表すと、彼らのバカンス:私のしこり=100:1 くらいだと思う。
はあ。彼の言うことは「100%」あてになるわけではないが、まあそれでも緊急に対応しなくてはならないような転移ではないので、とりあえずシロだと思うことにしよう。そう思うと、病院に行く前よりは気が晴れて、お気に入りの天ぷらそばを食べて帰った。