ergo sum

健康ブログであるような、ないような

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 抗炎症剤は免疫抑制剤

喉がイガイガしたり、耳が詰まった感じがある。調子が悪いときは自声が喉に響いていやな感じになる。
ネットで調べてみて、ヒステリー球などと呼ばれるストレス由来のものか、急に痩せたときにしばしば起きるらしい耳管開放症の類かな、と思った。しかし、咽頭がんかも、などと疑いたくなかったので、近所の耳鼻科に行くことにした。
「うーん、ちょっと喉が腫れてますねえ」と言われて出された薬がムコダインセレスタミンだった。前者はお馴染みの去痰剤だからよいとして、後者は抗ヒスタミン剤ステロイドを混ぜたものだった。薬局の人は「炎症を抑えるお薬です」とにこにこしていたが。


おお、ステロイドかあ。さっそくネットで調べてみた。
なになに、「ステロイドは免疫抑制機能がある」?
よくわからない。
炎症を抑えるのだから、免疫亢進機能があるはずでは?
へんだなあ。
それでどうして炎症が収まるんだろう。
なになに?
こちらのサイトによるとステロイドは炎症を作り出す遺伝子をOFFにして、プロスタグランディンやロイコトリエンを出さなくするからだそうだ。
ということは、「免疫を抑制して、炎症反応を起こさなくする」薬なんだな。
しかし炎症というのは原因(異物など)があって起きているのだから、炎症だけなくしても、原因がなくなるわけではない。
だから原因がある限り、永遠にステロイドを使い続けないといけない。
しかも免疫一般が落ちるから、ほかの病気にもかかりやすくなる。
またほかの薬が必要になってくる。


なるほど。
そういうことか。
わかりやすいマッチポンプの図式だ。
知っている人にはあたりまえのことなのかもしれないが、私にとっては大きな発見だ。
笑点でキクちゃんが、「英語のダジャレが出ました〜〜」と言って大喜びするのと同じ感じなんだけど・・・この喩え、通じるかな)
というわけで、とりあえずセレスタミンを飲むのはやめることにした。


ついでに同上のサイトの先生は、セレスタミンが二剤併用の理由や、結果的にアレルギーを膠原病にしてしまうことも解説しておられる。
そうであるならば、セレスタミンは喉のイガイガ程度で受診した患者を永遠につなぎとめるのにたいへん便利な薬ではないか!だから耳鼻科の先生は処方してくれたのかもしれない。だって、ただの「気のせいですよ」とか「安静にしていればこんなの治りますよ」では商売になりませんもの。


西洋薬学が、感染に対する抗生物質を除いては基本的に無力であり、対症療法でしかない、ということは一般論でよく聞いていたが、身をもって具体的に体験できたので勉強になった。
調べていたら、くすり君の一日というたいへんわかりやすいサイトが見つかったのでリンクしておく。抗がん剤の機序もわかりやすく説明されているので、勉強になる。
たとえば高血圧の治療(図解あり)には、血管を広げるか、水分を血管から外に出して水圧を下げればいいので、そういう機能の薬を用いる(でも根本原因の解決にはならない)。
なるほど。
それは、例えば肥満の人に対して、ぶらさがり棒のような、体を上から引っ張って伸ばし続ける器具を医者が処方するようなもので、ぶらさがり棒から降りたらデブに戻ってしまう。次に、掴まり続けるために手を棒に固定するための接着剤を処方する。手が疲れたらインドメタシンモルヒネを処方する。患者はそうやって一生ぶらさげられる。

食品会社もあくどいと思ったが、製薬会社はもっとあくどいなあ。
というよりは、あくどいかたちでしか存在しえない
だって本当の健康は、商品を買うことで得られるものではないのだから。